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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華* +実話+ 80話更新! ( No.362 )
- 日時: 2011/03/27 06:37
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: HpE/sQXo)
- 参照: 自分磨き頑張る。あの子に負けない。
第八十三話『教訓』
なんだかんだで六時間目が終わり——。
私は伸びをして、帰りの準備をしていた。
その時、
「宮田のプロフィールにね、壱の名前書いてあったよ」
健吾の変な笑い声と共に、そんな明るい声が響いてきた。
振り返ってみれば、壱の横には健吾が居る。
ちょい、健吾さん。
「あー……、ぅん」
「よかったね」
「別に——……」
壱は小さく呟いて髪を触り、顔を背けた。
それと同時に、健吾は私の方をチラ見する。
その時のドヤ顔ときたら……っ!!
おのれぇぇぇ!
私は席から立ち上がり、壱と健吾の居る場所に向かう。
そして健吾の前に立ち、口を開いた。
「ちょっと、まじ個人情報流出やめてや」
「あはっ、うける」
何がうけるんじゃ、このやろー。
私は無邪気に笑う健吾を、小さく睨んだ。
すると健吾は、壱の肩に手を置いて小さく笑った。
「うけるよね。ね、壱?」
「……」
壱は顔を背けたまま、無言。
いや、何か呟いたっぽいけど……聞こえなかった。
「あはは、あはー」
健吾は笑みを浮かべたまま、自分の席に戻って行った。
壱も自分の席についたので、私も戻ることにした。
なんか上手くまとまったようなまとまってないような……。
ていうか、笑いで済まされた?
まぁとりあえず……。
健吾は危険人物、というか性格が森野。
私の中で、少しだけ教訓が出来た気がした。
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