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Re: *叶恋華* +実話+ ( No.552 )
日時: 2011/05/24 16:31
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: LkcNOhbf)
参照: あーらららららん

第百五十話『決戦は月曜日』


それから私は、残りの時間で出来る限りの事をした。
壱と目を合わせるようにしたり、
ワークを手渡ししてくれたら、ちゃんとお礼を言う様にしたり。
ほんの些細な事でも、何かが変われるようにと。
一生懸命、頑張っていた。


家ではどんなチョコを作ろうか、パソコンで資料を探していた。
色んなサイトを探し回り、色々考えて——。
ハートの粉砂糖をかけて可愛らしく仕上がった、生チョコを作ることを決めた。
残り四日、三日と時間が刻々と過ぎていき——……。
とにかくこの期間は、バレンタインに力を注いでいた。


そして、今日は二月十日——。
四時間授業の給食ナシ、木曜日。
金曜土曜日曜は休み。
次に壱に会うのは、月曜日。
二月十四日の日。


そう、休みが明ければいきなり本番なのだ。

















「——月曜日はバレンタインだけど、バレンタインは、見つけ次第に没収と厳しい指導!!」


帰りの会の途中、福野がそう言った。
見つかったら、没収と厳しい指導——。
私は放課後に渡そうと思っているので、放課後まで隠し持っていかなきゃいけない。
没収されたら元も子もないし、厳しい指導なんてごめんだ。


「……依麻、見つからないように頑張ってね!!」


由良がそう小声で言い、私は力強く頷いた。
——決戦は、月曜日。
月曜日は、いよいよバレンタイン!


頑張って見せますよ、水城依麻!!

















私はこの時、大きな決意で気合を入れていた。
先に起こる出来事なんか、予想もつかないまま——。


















今年のバレンタインこそは、上手くいけると思っていた。