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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.611 )
- 日時: 2011/06/27 20:50
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: qNIh9ax1)
- 参照: 大好きだぁあぁぁぁぁ←
第百七十九話『思いたくない考え』
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地獄の家庭科の時間が終わり、私は教室に戻ってきた。
込み合っている教室の中で、私は自分の席に向かおうとするが——……。
「……」
こちらに向かってくる、壱の姿が見えた。
その際に、壱と軽く目が合う。
しかし、壱は目を逸らした。
それだけなら、まだいい。
それだけだったら、よかったのに。
壱はこちらに向かっていた足を止め、私に背を向けて違う方向へ向かった。
こっちに向かってたんじゃ……ないの?
壱は全然違う方向へ行ってしまった。
「……」
私はその場で立ち止まり、自分の足元を見ていた。
——……避けられてる?
さっきの家庭科の時の会話が耳障りだった?
やっぱり、怒ってる——……?
……どうして?
また、私……迷惑かけちゃった。
そう思いたくはないのに——。
考えれば考えるほど、最悪な方向へと向かってしまう。
“やっぱり、距離置いた方がいいのかな?”
私の頭の中では、その言葉だけが浮かんでいた。
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