PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.637 )
- 日時: 2011/07/09 00:04
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: o/R20Vhb)
- 参照: ふぁっきゅー☆←
第百八十九話『予感的中』
このまま時が過ぎたら、
私には何が残るんだろう?
*家庭科室*
なんだか納得いかない気持ちで時間が過ぎて行く。
家庭科の授業中、私は頬杖をついて考えていた。
朝の挨拶といい、筆箱の件といい——。
なんか、やっぱり変だよね。
家庭科の席は、出席番号の班。
優と同じ班なんだけど——。
優は由良と話していてこっちに背中を向け、他の女子も楽しそうにお喋りをしながら作業を進めていた。
この状況を見て、『気のせい』なんて思える人なんかいないと思う。
優も由良も、なんか変。
周りの女子はいつも通りだけど、やっぱ私って浮いてるよなぁ……。
この気持ちが胸の中で渦巻き、改めて虚しくなった。
いつもなら、周りの女子の目を気にしないで由良や優や愛奈と楽しく話してる家庭科の授業。
だけど、今日は私一人での作業か……。
「……ねぇ、優、由良」
それでも、恐る恐る話しかけてみる。
だけれど二人はそれを無視して、私の班から離れて愛奈の所へ向かって行ってしまった。
「……」
由良と優の楽しそうな会話が遠ざかり、静かになる。
一人で取り残された、男子まみれの班。
次第に同じ男子たちの会話が、ノイズみたいに感じられた。
この時に私は、自分が完璧に避けられている事を悟る。
……また、やってしまった?
何やってんだろ、私。
もう二度と、同じことは繰り返したくなかったのに。
PR