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■ story ■第一章.第一話

「 おはよー良太 」
「 菜摘、おはよ 」

小1の秋、うちと良太は普通の朝を迎えた。
いつもの通学路。落ち葉のにおいが良くする。落ち葉を踏むと、カサッといい音が聞こえた。
周りは車が通る大通り。後は同じ通学路を歩くお姉さん達。
いつもの朝だ…良かった。

「 なあ、紗枝って転校すんの? 」
「 えっ? 」

いきなり良太が口を開いた。
紗枝ちゃんが転校する———…?
紗枝ちゃんはうちの幼稚園からの親友で大好きな子。
大好きな紗枝ちゃんが転校すると聞いたら黙ってはいれない。

「 何それ…?うち、何も聞いてないよ 」
「 え、だってオレ聞いたもん…。母さんが電話で話してたもん 」
「 え…ホント? 」

信じたくなかった。でも、信じるしかなかった。
良太のお母さんが電話で話してたのを良太は聞いた。
電話で嘘つくとは思えないし——…。
その時小1のうち達では全然考えられなかった。

「 今日…うちが聞いてみる 」
「 え、聞いちゃうの? 」
「 え、駄目かな? 」

　　　　　　　　　　———…。

「 だって言わないって事は言いたくないってことなんじゃ? 」
「 あ… 」

良太は昔からうちと違って先を考えるいい奴。
うちはこんな良太を























　　　　　　　　　　　　　　—…昔から大好きだった。


　(　愛をください、勇気をください　)

　Courage　please　me