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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: _._Courage、 【実話】 ( No.23 )
- 日時: 2011/01/29 13:49
- 名前: あやめ. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
■ story ■第一章.第四話
「 はーあああああああっ… 」
うちは特大のため息をついて担当のおかずの場所についた。
英明くんのせいで一緒にもてなくなっちゃったじゃない…。
持ってくれたって言うのは嬉しいけれど、余計なお世話。
せっかく近づけるチャンスだったのに…。
「 なっちゃーん?どうしたの? 」
「 わっ 」
気づけば紗枝ちゃんが前に居た。並んでいたみたい。
「 なっ…何でもないよ!ごめんごめん 」
そう言うとうちはおかずのみそラーメンを器に入れ、紗枝ちゃんに渡した。
言えるわけないじゃん…紗枝ちゃんにだって、教えてないんだから。
それに紗枝ちゃんもきっと…。
「 そっか?じゃあわたし行くね 」
「 うっ、うんうん!待たせてごめんねっ 」
少し心配な顔をして紗枝ちゃんは行った。
紗枝ちゃんは優しいね。
紗枝ちゃんは、うちの事嫌いになったり、する?
するよね、してもいいよね。うちは馬鹿だしわがままだし。
でも紗枝ちゃんはうちと正反対だよね。
頭いいし優しいし可愛いし。
どうせ良太も紗枝ちゃんが好きで——…。
「 良太君、ご飯ください 」
「 えっ、あ、ごめん紗枝 」
ズキッ
何もないのに心が痛んだ。
紗枝ちゃんと良太が会話するだけで胸が痛い。
うち、こんなに良太が好きだったんだ…。
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