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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: _._Courage、 【実話】 ( No.26 )
- 日時: 2011/01/30 13:21
- 名前: める. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
- 参照: ※ じゃっぱ-ん.
■ story ■第一章.第五話
「 はいお掃除の時間です。手を合わせて、ごちそうさまでした! 」
『 ごちそうさまでしたー! 』
皆が給食を食べ終え、片づけに入る。
その時うちはまだ食べてた。
身長は1年で136㌢と高いものの、食べる事は誰よりも遅かった。
だからからかわれていた。
「 やーいこのデカ!体はでけーくせに胃袋ちっちぇーww 」
凄くいやだった。でも今は違う。からかわれない。
あの日…良太のおかげで。
*
「 またビリかよなつみかんめ!本当でけーくせに… 」
「 やめろよ 」
「 え? 」
うちはいつものようにからかわれていた。その時良太が言ってくれたんだ。
「 菜摘嫌がってんだろ?嫌がる事すんなって 」
「 何だよ!良太だって思ってんじゃねえか?! 」
「 俺は思ってねえよ。俺の大事な' 友達 'からかうなって言ってんの 」
' 友達 '——…。
良太にとってうちは友達。
でも、大事な友達。大事なと言う、嬉しい言葉があった。
それでいいよ。それで充分だよ。
良太が好き。大好き。
ずっと、ずっと…。
*
「 お、おい菜摘?早く掃除行こう 」
良太が声を掛けてきた。
あ、そうだった。掃除だった。
「 でも給食当番だよ…? 」
そうだった。下まで行くの、やだな…。
そう思っていたのに気づいたのか、良太は給食缶が置いてある場所に行った。
「 俺ひとりで行くから此処に居ろよ。お前下に行きたくないんだろ? 」
「 えっ…、何でうちの思ってる事分かったの 」
そう尋ねると良太は微笑んで言った。
「 菜摘の思ってる事は何でも分かるよ。昔から一緒の友達だもんな 」
ドキッ…と、大きな鼓動が鳴った。
馬鹿良太…。
今の鼓動の音、聞こえちゃってないよね?
、
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