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Re: _._Courage、 【実話】 ( No.26 )
日時: 2011/01/30 13:21
名前:  める. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
参照:   ※    じゃっぱ-ん.  

■ story ■第一章.第五話

「 はいお掃除の時間です。手を合わせて、ごちそうさまでした! 」
『 ごちそうさまでしたー! 』

皆が給食を食べ終え、片づけに入る。
その時うちはまだ食べてた。
身長は1年で136㌢と高いものの、食べる事は誰よりも遅かった。
だからからかわれていた。

「 やーいこのデカ!体はでけーくせに胃袋ちっちぇーww 」

凄くいやだった。でも今は違う。からかわれない。
あの日…良太のおかげで。



「 またビリかよなつみかんめ!本当でけーくせに… 」
「 やめろよ 」
「 え? 」

うちはいつものようにからかわれていた。その時良太が言ってくれたんだ。

「 菜摘嫌がってんだろ?嫌がる事すんなって 」
「 何だよ!良太だって思ってんじゃねえか?! 」
「 俺は思ってねえよ。俺の大事な' 友達 'からかうなって言ってんの 」

' 友達 '——…。
良太にとってうちは友達。
でも、大事な友達。大事なと言う、嬉しい言葉があった。

それでいいよ。それで充分だよ。


良太が好き。大好き。
ずっと、ずっと…。



「 お、おい菜摘?早く掃除行こう 」

良太が声を掛けてきた。
あ、そうだった。掃除だった。

「 でも給食当番だよ…? 」

そうだった。下まで行くの、やだな…。
そう思っていたのに気づいたのか、良太は給食缶が置いてある場所に行った。

「 俺ひとりで行くから此処に居ろよ。お前下に行きたくないんだろ? 」
「 えっ…、何でうちの思ってる事分かったの 」

そう尋ねると良太は微笑んで言った。

「 菜摘の思ってる事は何でも分かるよ。昔から一緒の友達だもんな 」

ドキッ…と、大きな鼓動が鳴った。






 馬鹿良太…。











               今の鼓動の音、聞こえちゃってないよね?