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Re: _._Courage、【実話】 *10話更新* ( No.54 )
日時: 2011/02/03 17:52
名前:  芽流. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
参照:   ※    じゃっぱ-ん.  



■ story 1-11* ■

「 此処は12で…。こっちは9 」

「 あ、そか。良太って意外と頭いいね 」

「 意外とって… 」

分かっている問題もすべて良太が教えてくれた。分からない問題は、凄く分かりやすく良太が教えてくれた。
' 意外と 'なんて付けなくても良かった。ただ恥ずかしいだけで。
本当は' 意外と 'なんていらない。言いたくない。
良太は…頭いいよね。
何で言えないのかな…

「 あー寒い 」

「 え ? そうかな 」

「 良太は厚着してるだろ。うちは薄着して来ちゃったんだよ… 」

そう言ってくしゃみをしたうちを心配して見てくれた良太が、いきなり立ち上がった
かと思えば自分の部屋に行って、茶色い水玉の毛布を持って来てくれた。

「 え、な、何 ? 」

「 寒いんだろ。ほら早く…くしゅんッ 」

良太も…くしゃみしてんじゃん…。

「 良太だって寒いんでしょ。いいよ。うちだけくるむわけにいかないし 」

「 で、でも 」

「 いいって。て言うか良太のなんだし、良太が使いなよ 」

本当は寒いけど、良太が風邪ひいたらやだし。
自分が風邪ひくより良太風邪ひく方がやだよ。
そう思いながら机に向かっていると、パサ、と肩から音がした。

「 え ? 」

気づけばうちと良太の肩に毛布があった。良太は右肩、うちは左肩にあったから、密着感が凄かった。

「 え、ど、どーして… 」

何が何だか分からずに驚いていると、良太が口を開いた。

「 俺が風邪ひくより菜摘風邪ひくほうがやだし…。こうすれば暖かいだろ ? 」


トクン、と胸の鼓動が鳴った。
あの時と同じじゃん…。




















馬鹿良太。
























            顔赤いの、気づかれてないよね?