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■ story 1-12* ■

「 お邪魔しましたー 」

「 またおいでねー 」

うちは宿題を終え、良太の家を出た。
一体何しに来たんだか…自分でもまったく分からないや。

「 あ、雪また降ってきた 」

さっきまでやんでいた雪がまたしんしんと降ってきた。
あの時は凄く暖かかったんだけどな…。
良太のぬくもりが消えちゃった。
って、これはちょっといやらしいか。

「 早く帰んないと、風邪ひくかも 」

そう言ってうちは小走りで帰って行った。

さっきの顔の赤さは、本当に照れているだけだったのかは、翌朝思い知った。

＊

「 39.6度…。熱だな 」

お母さんが言った。うちは翌朝、風邪をひいた。意外と高熱だった。
今日一日休むことにした。

「 お母さんは今日、買い物行かないとなんないでしょ ? 」

「 うん。大丈夫 ? なつひとりで 」

「 大丈夫だよ。だから安心して行っていいよ 」

「 ほんと ? じゃあ行ってくるね 」

そう告げるとお母さんは玄関を出て行った。
本当は、寂しい。
いつもは留守番なんてどうって事ないのに、風邪になるとどうして寂しいのかな…。
精神的に疲れてるからかな。
そう思いながらうちはテレビをつけた。
人の声があると、寂しさが少し和らぐから。
８チャンネルの『 ※笑ってええとも! 』をつけて、うちはふとんへと戻った。
此処からでも見えるし、いいか…。

そして30分後ぐらいには、うちはもう夢の中に入っていた。

、

※実際にある番組ではありません.
　でも番組名が似ているのがあるかも!?