コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Courage.) /実話 *20話更新* ( No.76 )
- 日時: 2011/02/14 19:14
- 名前: ひなた. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
- 参照: Re: はーとの贈り物(∩ω`* )
■ story 1-20* ■
「 おはようございます ! 」
「 おはよーございます 」
生徒全員が朝の挨拶をした。いつもと変わらず、気の抜けたような挨拶も、意外と好き。はりきってる3組なんて、何か気持ち悪いもん。
千葉先生が出席を取り始めた。うちは' 山本 'の' や 'だから、呼ばれるのは最後の方で、その間は後ろを向いたり騒ぎたいけど…千葉先生はそんなの見たら机を投げ飛ばすだろう(ry
' 松野 'が呼ばれた。次は' や行 'なので、うちが呼ばれる。
「 はい、今日も皆来てますねー 」
…ん?あれ?うち、呼ばれた?千葉先生、うちの存在忘れてんのかな?
でも、先生って呼んだら皆が皆うちの方を向いて、うちは目立っちゃうかも。うちは目立つのが大嫌い。だから発表会、ずーっとステージに出てるなんてもってのほか。終わった瞬間、鼻血ぶーで倒れちゃうよ。
でも、このまま出席取られなかったら、どうなんだろ?何か皆にからかわれそう。
( 菜摘居ないのかー ? )とか、( 菜摘消えた ? )とか。
そんなのやだよお…出席、かむんかむん!
「 あの 」
「 はい ? 」
良太が席を立った。
な、何々?
「 先生、菜摘さん忘れてると思います 」
「 え 」
うちは、ついつい声を出してしまった。
何で良太が言ってくれんの?て言うか、気づいてたの?
何かちょっと、嬉しい…
「 え、あ、ああすいません、菜摘さん 」
「 いや、はい、元気です… 」
うちはおずおずと答えた。良太、何で言ってくれたの?
うちはチラっと良太の方を見たら、良太がうちに気づき、こっちを向いた。やっ、やば…
『 恥ずかしかったんだろ ? 』
え?
良太が口パクで言った。
気づいてたの?うちがそう口パクで言ったら、良太はこう言った。
『 昔から一緒だもん 』
…昔から、一緒。
「 はい、今度こそ全員来てますね、出席をおわります 」
昔から、一緒だもん。
そうだね、一緒だよね、て言うか、うちから寄ってんだよね。
好きだから。大好きだから。
勇気を出して、言えたらいいのに。
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