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Re: 指先女子高生⌒Y⌒∮* ※まさヵの参照200突破!? ( No.50 )
日時: 2011/02/14 19:29
名前: 愛芽 ◆NqnIZqOf5M (ID: CFE7lDA5)
参照: white Valentine∞*:;;;;;;:*∞

@07/.*

「はぁ、はぁ…ふぅ」

勢いで10分かかるところを5分で着いてしまった。
こんなに走ったの、久しぶりかもしれない。

「にしても、可愛い子だったなあ…」

ふわふわした髪の毛は、レモン味の綿飴みたいで。
上を向いた長いまつ毛は、西洋の人形のようだった。

「もし縁谷さんが東先輩の彼女だったら…勝ち目ないよ〜っ!!」

でました被害妄想。笑
うわあぁと一人うなっていると、突然背後から声がした。

「あれ、綾城?」

「輝太!?」

学校指定の合皮バッグをぶらさげながら、振り返った私の前に突っ立っている。
ちょっと着崩したルーズな制服姿は、女子からなぜか好評だ。

「なんでココにいんの!?」

「はは、ちょっと寝過しちまってw」

ヨユーの顔でニカッと笑う輝太。
ネクタイ、緩んでますけど。

「つか、もう授業始まってんだろ?お前こそなんでココにいんだよ」

「ちょっとねっ」

私はごまかしたような返事を返すと、思わず彩蘭の方向を見つめた。

「…とりあえず、行くかっ!」

いきなり輝太が腕を強引に引っ張ってきた。
まるで、彩蘭高校を私に見させたくないかのように。

「ちょ…痛いんですけど…」

「休憩時間中に入っときたいんだよっ」

「はいはいwつか、顔赤いよ?」

「…走ってきたから!!」






「「すいませんでしたー」」

あの後、私と輝太は職員室に一旦謝りに行った。
30分ほど生徒指導の先生にたっぷりと叱られ、もう絶対彩蘭には行くんじゃないと2度も念を押された。

「んじゃ、俺1組の友達んとこ寄るから」

「はいはーい」

私は輝太と職員室の前の分岐点でそれぞれ別れると、
ため息を一つついた。

理由は2つ。

1つ目は、先生に怒られたこと。
2つ目は—…先輩の彼女がわからないこと。

「櫻にいったら…」

私はもういちどさっきより大きなため息をつくと、とぼとぼと重い足取りで教室へ向かった。