PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/04/21 20:54
- 名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU (ID: S20ikyRd)
第九話。
不安は的中。授業中、首が痛くて、猫背になってしまうので何度も注意されては、クスクスと笑い声が聞こえた。
ったく…こんなもん着けろなんて、瑠璃も無茶言うよなあ…。
それもこれが毎日_______ああやだ、首以外に頭も痛くなる。考えるのは止めよう。
前の黒板を見るだけでも精一杯の私にメモが回ってきた。
相手はもちろん美湖ちゃん。
メモにはこう書いてあった。
『大丈夫?首と…あと…。』
少しためらったような筆跡に、言葉だった。
美湖ちゃんが言いたいことは分かっている。
美湖ちゃんが、私を気遣うようにこっちを見ていた。
私は、美湖ちゃんに静かに笑いかけた。
あまり、思い出したくない。
でも、記憶は消えない。
楽天的で、ボンヤリしてて、そんな風に見えているのだろう、きっと私は。
でもそんな私でも…泣き叫んで、迷ってはまた泣いて、
叫んで叫んで叫んで叫んで。
おかしくなってしまった時もあった。
すべて見えなくなってしまった。
こんな私だって、迷った日もあったんだよね…。
「おーい有坂ー!何ボーっとしてる!!」
社会科の先生にデコピンされて私はハッとした。
皆の笑い声が教室に響き渡る。
「すみませーん。」
いつもの様な、力の入らない声で私は誤った。
「それで反省しているのか?」と苦笑されたが、その言葉を聞きながら、私は窓の外を眺めていた。
静かに、白い雲を。
PR