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第十三話。

そこには……

「うわあああああああ、ぎゃああああああ、いやああああああああ！！！！」
女の子が振り向いた瞬間私は大声を上げて叫んだ。

だって、だってその子が………。









フランス人形みたいな可愛い子だったから。


その子は私の事をキョトンとした顔で見ている。
当たり前だ。あんな声出して驚かない方がおかしい。
でも女の子からは何も言わない。
よし、私から切り出そう。
少し咳払いをし、私は女の子に話しかけた。

「あ、あの…さあ？迷子？どうしたのかな？？」
私の問いに、女の子は首を横に振った。
「…じゃあ、どうしたの？？」
「人。あのねえーお姉ちゃんくらいの人を探してるの。」
お姉ちゃん、とは私の事だろう。にしても人探し、か。どうも母親は近くにいる様子もないし…
私が不思議がっていると、女の子はいきなり立ち上がった。
まだ小さく、私の腰くらいまでの背丈。

「お姉ちゃん…そのネックレス…。」
女の子が目を見開いて私の首にかかっているネックレスを見る。
「ああ、これ？？これがどうかしたの？？」
女の子は数秒間ネックレスを見て私の顔を見上げた。

「探し人、みーつけた！！お姉ちゃん、私の探してた人だあー！！」