コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.25 )
- 日時: 2011/05/18 18:07
- 名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU (ID: S20ikyRd)
第十六話。
「はぃぃぃぃぃぃぃいいいいい!?!?!?!?」
私は思いっきり叫んだ…。今日で三回目…?瑠璃と会った時の記録を軽く超えちゃったよ…。
いや、今はそんな事よりも!!
「ゆ、優美!それって本当!?」
「うん。皆が大声出したり騒いだりで言いそびれてたけど…。」
優美は少し苦笑しながらコクリと頷いて見せる。
そりゃあこの騒ぎ、言いたくても言えないよね…。
ちょっと反省。
「って事は…」
私はふと思った。
「私が優美に話しかけたのって、偶然じゃないのかも…。」
「そうね〜白百合の巫女の血が、無意識のうちに覚醒してたのかもね〜」
白百合の巫女の血をまるっきり受け継いでいないお母さんが言う。
相変わらず、ニコニコ。どういう状況か、分かってんのかこの母親は…
「私に驚かなかったのも…薔薇の巫女だったからですね?」
瑠璃は納得したように頷いていたが、ハッとして優美を見た。
「優美様…優美様は、私の様なお世話係_________動く人形は近くにいらっしゃいますか?」
瑠璃の問いに、優美は首を振った。
「いないよ…?話だけ聞いたことがあっただけで…。」
「それは困りましたね…」
「何で困るの??」
瑠璃が腕組みして考えてる所に、私が質問をなげかけた。
「花の巫女には、お世話係が近くにいないといけないのです。巫女祭りの事や、花の巫女としてやらなければいけない事を伝えるものがいないという事ですから。」
瑠璃の答えに、お母さんは「じゃあ、」と人差し指を立てた。
「じゃあ、一緒に住んじゃえばいいじゃない?」
少しの沈黙。
「お、お母さん、何言ってるの…」
「だっていいじゃない、瑠璃ちゃんはお世話係で夢花のついでに優美ちゃんに着いていればいいわけだし、家族一人増えるくらい、この家は困らないしね?」
お母さん、あなたさらっと凄いこと言ってますけど。
しかも満面の笑顔で。
「じゃあ、今日からよろしくね!お姉ちゃん!」
一連の会話の意味を優美は理解した様で、ニコッと私に笑いかけた。
これからホント、どうなるんだろう…
私はため息をついた。