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第十七話。

「はあ…。」
私は溜息を吐きながら自分の部屋に入る。
この間整理したばかりなので、雪崩が起きることもなく…。スムーズに入ることが出来た。

まあ、あと一か月もしたらこの状態も維持できなくなるんだけど。

「お姉ちゃん、私どこに寝ればいい？？」
不意に声をかけられて私はビクッとした。
そうだ、忘れてた…この子もいるんだった…。
「んんーじゃあ、そこのベッドで寝て。」
私は部屋にある天蓋付ベッドを指差す。
どこかのお姫様が寝ていそうなこのベッドは、部屋の半分ほどを占めている。（私の部屋がぐちゃぐちゃなのはこのベッドのせいだと思っている。）
しかも布団カバーがフリフリでピンク色、と妙に乙女チックな布団は、お母さんが「女の子なんだから」と買ってきたやつである。
私には似合いはしないが、この美少女がこのベッドに入るとやはり絵になるなあ…。

なんか悔しい…。なんか負けた気がする…。

そう思い、優美を見ると優美はきゃあきゃあ言いながらベッドの上で飛び跳ねていた。

私はなんだか妹を見てる気持ちになった（優美が私の事をお姉ちゃんと呼ぶせいかもしれないが。）

「じゃあ、電気消すよ。」

そう言って私は電気を消し、カーテンを閉め切った。