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十八話。

土曜日の朝。

それは私、有坂夢花にとって一番大好きで、私の休息の日である。


な・の・に！！！！

「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん、お・ね・え・ちゃーん！！！」
「うるっさい！！！！！静かにしてよ！！寝たいの！私は寝たいの！分かる！？学生にとって休日は楽園！私の場合は寝てる時と、コーヒー牛乳飲んでるときが一番幸せなの！お分かり！？」
「は…はい…。」
「分かったんならよ…がふっ！！」

痛っっ！！何！？え、今なんか降ってきたんだけど！
見るとそこには瑠璃の姿。どうやら漢和辞典と国語辞典を合わせて私に殴りかかってきたようで…って！！

「ちょ、それ待って！ガチで待って！もうそれ凶器だよね！？人ひとり殺せる重さだよね！？何！？何な訳！？」
「小さい子いじめてんじゃないですよ。休日でも早起き！分かります？」
瑠璃、笑顔で言ってるけど持ってるもんのせいでめっちゃ怖いよ。
ていうか私がいじめられてる気分だよ。
寝たい日にちびちゃんに叩き起こされて、人形には辞典で殺されかけて。休日がもう朝から散々になってんだけど。

「夢花様〜？？」
「わ、分かりましたっっ！！」

でも凶器を持った人形に口答えもできず。

私の休日は散々になるのであった_________。