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第十九話。

休日は楽園ではあるが、課題が各教科から出されるので少し辛い。
授業のほとんどを寝てサボっている私はこういう提出物くらいきちんと出さないと致命的なのだ。

なら寝るなと皆は言うのだろうが、睡魔には勝てない。
睡魔に勝るものは、この世で蛇しかいないんじゃないだろうか？
…まあ、睡魔に勝てないのと蛇が嫌いな私基準でしかないが。

こういう時に助けてくれるのは！！

「助けて美湖ちゃ〜ん…課題が終わらないんだよ〜お…」
私が電話をかけた相手は、もちろん美湖ちゃんである。
というか、美湖ちゃんしか友達と呼べる人は残念ながら私にはいない。

『ちょっと…某アニメのキャラみたいな情けない声出さないでよ！第一それは自分のせいでしょ？毎日毎日授業聞かずに居眠りして、家帰っても寝てばっかでー！もう、まったく夢花は！』

電話から聞こえてくるお説教は、まるで母親のようだ。
…どっちかって言うと、私には美湖ちゃんの言った某有名キャラにお説教している、これまた有名な青いネコ型ロボットが思い浮かんだんだけれど。


今日は、課題で予定が埋まりそうである。