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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.39 )
- 日時: 2011/07/20 13:16
- 名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU (ID: P3.L1.aj)
第二十一話。
夕方である。
私の部屋は西日が射し込むっていう最低な部屋だから残念だ。
もっと設計とか考えてくれよ設計とか設計とか…
と、技術の成績が1の私が言えることではないんだけれど。
…ほら、図形とか分かりにくいじゃないか。誰か分かってこの気持ち。
「そろそろ帰ろうかな〜っと。」
「あ、じゃあお見送りしましょうか?」
私が立ち上がると、美湖ちゃんは「う!」とのけぞった。
「ななっ!?何その執事さんみたいな言い方!?キモい!!」
「わー酷いな美湖ちゃんてばーー。」
「その言い方ダメージ受けてないだろ…。」
笑いながら階段を下り、家の門の前に立つ。
「じゃ、また明日。」
「んー。バイバーイ!!」
私は手を振り美湖ちゃんを見送る。
そして「よしまた寝よう。」と決意をし、家へ入ろうと…
したところに。
「アンタ、有坂夢花やな?」
突然、声をかけられた。
ゆっくりと振り向くと、そこには私と同い年くらいの女の子。
「…もう一度聞くけど、アンタ有坂夢花やんな?」
「ま、まあ…。」
確かに私は正真正銘“有坂夢花”と言う名前だが…
この人が私の名前を何故知っている…?
というか不審すぎやしないかこれ。
関西弁だぞ?親戚でもなんでもな…
…ちょっと待てよ?
この状況…この状況は前にどこかで…
「あああああ!!!!!」
私が思い出したのと、叫んだのとは同時で女の子はビクッと跳ね上がっる。
「ま、ま、ま、まさか!!!あああ!あなた!花の巫女!?」
「そうや!うちは向日葵の巫女の今野明日香や!!有坂夢花…アンタを探してはるばる大阪から東京に来たっちゅーわけ!よろしゅうな!」
女の子…明日香はニカッと笑い、私の手を握りブンブンと振る。
そんな状況を、私はただただ「あははは…」と引きつった笑いで見つめる事しかできなかった。
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