ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第二十五話。

ある日、屋敷に誰も居なくなりました。

使用人も
お父様も
お母様も
飼っていたウサギたちも

皆居なくなりました。

なんでかな、と目を開けると

私は真っ白だった部屋が真っ赤な液体で染まっていることに気づきました。

私の白いワンピースの袖は、どす黒い液体が染みついていました。

私は視線を下にやりました

私の手には、赤い液体がしたたり落ちる包丁が握られていました。

私の足元には、皆が倒れていました。

まだ十歳にも満たない私でも何が起こっているのか理解できました。







あの日、私は人間には戻れなくなりました。


“化け物”醜い醜い“化け物”です。


私は屋敷を抜け出しました。


私は私ではありません


化け物になりました


それでも


私の心はやっと満たされました


殺戮。


それが私の生きる糧なのかもしれません。