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第二十七話。

「夢花様、優美様、明日香様。これは大変な事態です…！！」

私の家では、今緊急会議が開かれている。
明日香、ソフィーまでもが呼ばれ、話があるというのだ。

「その…まあとりあえず事情は夢花や優美から聞いたわ。で、どういう話なん？」
明日香が言うと、瑠璃はゆっくりと頷く。
「はい。花の巫女が一人…四人のうちの一人が連れ去られたことも問題ですが、何より…あいつが復活しているかも…というのが一番の問題です。」
「あいつ…って、あの二人が言ってた…よみ…つき…だっけ？」
私が言うとソフィーが「ほ、本当ですか…。」と私と瑠璃を交互に見た。

「何やソフィー、知っとるんか？」
明日香がソフィーに問いかけると、ソフィーは「はい…」と少し震えながら言う。

「夜深月は…あなた方花の巫女や…私たち花の巫女に仕える者、関係のあるものに…復讐をしようと…してるんです…」
目に涙を溜めたソフィーの頭を明日香が撫でている。
「ふくしゅう…って怖い事でしょ…？」
優美も不安そうな表情を浮かべ、私の方を見る。

「少し、暗い話になるかもしれませんが________大切な事なのです。いつか話そうと思っていましたが、まさかこんな…。」
瑠璃は俯きながらも、ソフィーに代わって話を続けた。

「あれは…七十年ほど前の事にございます__________」