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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.53 )
- 日時: 2011/08/13 09:03
- 名前: 未来亞 (ID: oCy4hyHc)
- 参照: 好きな曲増えすぎて辛い。というかこの小説のイメソンどうしようか。
第三十話。
「夢花〜!!」
美湖ちゃんの呼ぶ声がする。
私は声のする方に少しだけ笑みを向けた。
私がキレてしまったあの日から一夜…。
と、言うよりも花の巫女の一人がさらわれた日から一夜だな。
月の巫女達はあの子をさらって何をしたいのだろう。
挑発、しているのか?
あの子が命を落とすことがなければいいが、今は情報も足りないし…
今何されてるのか…監禁?拷問?…いやちょっと待て、これじゃただの変態じゃないか。
「…夢花ぁ〜??ちょっと何よ〜私を無視するなんていい度胸してんじゃないのさ!」
美湖ちゃんが今にもラリアットかましてきそうなのに気づき、私は考えるのを瞬時にやめた。
美湖ちゃんのラリアットは半端じゃない。ふざけて皆がやるレベルじゃなく、もう気絶させにかかってる。それでもふざけてるらしい。
じゃあ本気はどんなものなのか、というのもまた疑問だが。
「いやあ、考え事してただけだから〜。ラリアットはやめてね!!」
「へーへーわかりましたぁー」
美湖ちゃんがつまらないという声で言う。
美湖ちゃんとは小学校の頃から一緒にいるが、最初はこんなに仲良くなかった。
ある事件がきっかけでこうなったのだが…
でもまあ友達って大切だと思う。つくづく思う。
でも、私にとって友達と呼べる人物は美湖ちゃんしかいないけれど。
私の世界は狭いけれど、
私の世界は狭いけれど、
誰かと笑ってられるのなら、
皆が持つ広い世界と同じなのだと私は思う。
それは私が選んだことだから。
狭い世界で目立たぬよう生きてゆく、と。
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