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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フラワーガール!!〜人形と花と能力者と〜 ( No.56 )
- 日時: 2011/08/18 10:33
- 名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU (ID: 1QpV5ZBE)
- 参照: 今回は囚われたあの子目線です。イメソン何しよ・・・
第三十三話。
暗い。
じめじめしてる。
息苦しい。
息が、息が…
虚ろになってゆく意識の中、私はどこかに閉じ込められていました。
日の光の当たらない場所。
小さな少女二人に私は会って…それから…
記憶がない、けれど閉じ込められている事は確かでした。
「一生の不覚ですわ…この赤阪実桜、敵に捕まってしまうなんて…」
私は狭い空間で呟きますが、誰も聞いてくれやしません。
一人ごとは一人の時に言え、なんて言いますけど本当に一人の時に言ってみたら寂しいものですわね、おほほほほ!!!
………ああ寂しい。
にしても、暗すぎてよくわからな…!!
人…!?
きっと私を捕えた者でしょう。
くうううう!あの足音、聞けば聞くほどイライラしますわ!悔しい!!
その者(女の様ですわね)は蝋燭に火をつけ歩いてきたので私はやっとあたりの様子を見ることが出来ました。
「な…これはまさか、棺…」
私が閉じ込められてるのは棺だと分かりました。
透明のガラスで覆われた全体。
私の棺には季節外れの桜が敷き詰められていて…
そこで女が近づいてきたため、私は息を潜めました。
女が近づいて行ったのは、私とは反対側の方。
(…あれも棺、みたいね…)
私は息を潜めながら、女の言葉を聞いていました。
そして、聞いてはいけないはずの名前を聞いてしまいました。
「自分を偽り、友人や家族にも嘘を吐き、本性を隠し続けた道化…。有坂夢花、といったかな?わしらを封印した女の孫はお前にそっくりじゃぞ、十六夜。」
(いざ…よい!?十六夜!?まさか、曾お婆様の言ってらした事が現実に…!?)
早く、知らせなければ…
他の花の巫女に…
でないと…
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