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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ビンボー生活 イメソン募集中! ( No.15 )
- 日時: 2011/02/13 10:47
- 名前: 林檎 ◆61VSp9/g2M (ID: olAAS3wU)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「柚木、遅いですわね」
「そうですわね」
柚羅と三奈木は柚木が来るのをひたすら待っていた。
もう、電話してから10分以上たっていたのだ。
「お姉さま、お母様…
遅くなり、申し訳ございません
おわびといっては何ですが、御馳走いたします」
お嬢さまらしく上品に、上品に、してみる。
だが、この16年間上手く行った時なんぞあるまい。
すぐ、
「柚木?あなたは貧乏人ですか?!」
お母様に怒られてしまう。
何故だろうかは分からない。
そして、いつも言われるのが、
「その格好は何なの…?!」
「柚木、あなたって子はだらしないわねぇ!!」
いつも、いつも、言われてしまう。
私には、普通にしか思えないのに…
だって、白地にリボンのが羅のTシャツを着て、その上にジャケットを羽織り、黒のヒラミニスカートにタイツ。といった格好だ。
それに対し、三奈木は学校帰りなのか、落ち着いた赤と黒のチェックスカートとリボンに白いシャツを着て、その上には灰色のカーディガン、といった制服を着ている。
そして、母の柚羅は「パーティーに行くの?!」と言うくらいの赤いドレスを着ていた。
「え?普通ですわよ」
そう言って、お嬢さまらしくホホホッと笑ってみた。
が、逆効果のようだ。
「柚木!!あなたは本当に貧乏人みたいね
…ああ、丁度いいわ
今日から、マンションの狭い部屋に住んでもらうわ
勿論、貧乏人と一緒にね!!
そしれ、この家と縁を切りなさい
分かったわね?!」
「は…はぁ…、お母様…」
かなり、押しつけられたようだが、うなづいてしまった。
そして、柚羅は高らかに笑いだした。
「ホーッホッホッホ!ふふふ、じゃあねっ♪
さようなら〜♪」
「あばよっ!!」
柚羅と三奈木は調子に乗ってるのか分からないが、とにかく上から目線で見られていることを分からせて、去って行った。
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