コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 俺と妖怪と初恋と ( No.10 )
日時: 2011/02/13 01:00
名前: 春巻き ◆/GATfIXZqk (ID: /DLiWiKp)

第九話

物置の中から少し…ほんの少しだけ会話が聞こえた、

「このへん…人間……で………見なか…」

「いえ…にん…人は…ません」

なにかをずーっと話してる…聞こえない………なに話してんだろう…

「見つけ……八つ裂き………危険…で……だから」

「はい…解り…見つけ………報告…」

今……なんてった…八つ裂き………………殺される!?…

恐怖で足が震え…いや体全体が震えていた、怖かった………、が恐怖はもう一つ起こった、

「おい、ここまだ人間臭い気がするぞ」

その言葉だけ、はっきり聞こえた、とてもはっきり………

死を覚悟した………………………




と思ったが………横に大きなダンボールがあった、箱には拾いものと書かれていた………好都合なのか…運が悪いのか、ダンボールのなかにネコミミカチューシャが置いてあった

…………おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!?いくらピンチ事態だからって流石にこれは…ちょっと……でもどうする
?死ぬのか俺は、昔のあの子に会えないまま、イヤ…この事態さえ防げば合えるにきまっている!だってこの村ですもの!合えるにきまってる!


外からは必死に物置を開けなさそうにする彼女の声が聞こえた、

がその抵抗はむなしく「がたがた!」と大きな音を立てながら戸をあけられた………………………