コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: +小学生魔法探偵+ ( No.11 )
- 日時: 2011/03/23 20:26
- 名前: 。+苺香+。 (ID: JD5DDSYn)
—第7話—
プルルル プルルル 電話が鳴った。
今日は土曜日。家でゆっくりしていた。
「お?仕事かな?」
萌葉もウキウキしてる。ガチャッ
「は〜い!こちら小学生探偵!」
『こんにちは。わたし、あなたのクラスの役員の村上ですけど。』
「あ〜!村上祐樹くんのお母さんでしょ?」
『あ…えぇ、そうよ。あ、それでね。今日ちょっとあなたたちにお願いがあって。』
「どうしたんですか?」
『わたし、役員なのにクラスの連絡網なくしちゃったの。今、萌葉ちゃん、1人で家にいるの?』
「いいえ、萌美といます。連絡網ならありますよ!」
『じゃあ・・・悪いけど、全部教えてくれない?』
「電話番号をですかぁ?いいですよ」
萌美はずっと聞いていたが、おかしいと思った。
最近学校では不審者の話があった。
「萌葉、電話かわってくれない?」
「あ、うん。村上さん、萌美がかわってって。」
「変わりました、萌美です。」
『あ、萌美ちゃん?悪いけど連絡網を教えてくれない?なくしちゃって…』
「あの、だれのお母さんですか?」
『え?あ、えっと…あ!そう!祐樹よ!』
「あ、祐樹君のお母さんですか。ちょっと待って下さい、今お母さんが帰ってきたので、かわりますね。」
『え?帰ってきたの?』
どうしようという声が小さい声で聞こえてきた。
「お母さんが帰ってきたら何か都合の悪いことでも?ドアのほうで音がしたんですけど、間違いでした。」
『あ…あなた私が不審者って気付いたんでしょ。ドアの音なんてしなかったわよ!』
「通報される前に辞めたことがいいですよ、こういうこと」
『わ、わたしはやめないわよ!?このことは誰にも言わないで!言ったら…』
「あ、そうですか。やめたほうがよかったのに…今まで録音してましたから、これ、警察に通報します。それじゃ。」
萌美は何か言われる前に電話を切った。
「萌美・・・今の不審者?わお!わたし全然気付かなかった!かっこいいね!」
「はあ・・・」
後日、新聞に載っているのを見た。
”小学生に電話!不審者逮捕”という見出しが付いていた。
萌実たちのことも少しは書いてあったが、さすがに名前は載らなかった。
「萌美お手柄!さっすが探偵さんだね!」
「萌葉も探偵でしょ!次あたりで活躍しないと…」