コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: +小学生魔法探偵+ ( No.18 )
- 日時: 2011/03/25 12:36
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
—第10話—
「6,4,24…どこかで聞いたよネ。」
「なんだろ。」
萌葉も猫未もどこか引っかかる様子。
「あ!思いだした!わたしこの謎が解けたわ!」
萌美が叫んだ。
「どーいうこと?早く教えて!」
「あーいうことよ。昨日私たちは横に6列並べたよネ?でも、4列になってた。」
「うん・・・」
「縦を数えてみて。」
「1,2,3,4,5・・・6列ある!」
「そうでしょ?6×4=24、4×6も24!」
「よくわかったね!さすが!でも、肝心の犯人は?」
「・・・犯人は分かんない」
萌美が言った。
「みんなの魔法を使ったら?」
猫未ちゃんが提案した。
「いいじゃん!」
「わたしが近くの虫たちに話を聞いて、萌実ちゃんが人に話を聞けば…」
「じゃあ、さっそく調査開始!」
「あの…わたしは何をすれば?」
萌葉が聞いた。
「あ、萌葉ここで使える魔法ないね。わたしの助手でもしてて。」
「は〜ぃ…」
「じゃあ、私聞いてくるね。」
猫未ちゃんが行った後、わたしたちもまず、昨日下校時間ぎりぎりまでいた、仲良しグループ5人組みに話を聞いてみた。
いかにも感じの悪そうなグループ。
「昨日、何時に帰った?」
1人、雷夢(ライム)という奴がしゃべり始めた。
「さあ?4時30分ぐらいかな?体育館の時計壊れてるじゃん?10分遅れてるから。で、4時40分だったの。」
「体育館にいたんだね?誰か来た?」
「いや?見てないよ。」
「ありがと。わかったよ。」
「?なんのために??」
「ま、それじゃ!」
萌美たちはその場を去った。
「ねえ、あの子たちは怪しくなかったの?」
「うん。あの子たちはほんとのことを言ってた。」
「じゃあ、犯行時刻は午後4時30分以降だね。」
「うん。先生たちに聞いてみようか。」
萌葉は藤野先生(女)に聞いた。独身の真面目先生。
「昨日、体育館のカギは何時頃にしめましたか?」
「ぅ〜ん…そうね、5時頃かな?」
「じゃ、4時30分から5時までの間にだれかここに来た人は?」
「わたしが外から中を見たときあなたのクラスの前田君が1人でいたわ。声をかけようと思ったら、走って逃げちゃったの。」
「答えまでもう少し!ありがとうございました!」
「役に立てたらいいけど、いったい何を…」
先生がしゃべりかけるのを無視して、萌美と萌葉は同じクラスの前田に話を聞きに行った。
◇◆キャラクターファイル◆◇
富山 雷夢 (とみやま らいむ)
いつもなかよし5人組でいる。みんな5−1。
中2の兄、小1の弟がいる。父は雷夢が幼い時に死亡。
藤野 絵梨 (ふじの えり)
一匹狼。職員室でも仕事以外のことでほかの職員としゃべらないが、生徒との交流は大事にしてる。
独身だが5年付き合ってる教師の彼氏がいる。担任は持っていない。