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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: +小学生魔法探偵+ ( No.27 )
- 日時: 2011/03/24 21:05
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
—第13話—
「痴漢!?」
「だれか!早くこの人を捕まえて!」
「ちょっと待って下さい。あ、私たちは一応探偵ですよ。」
萌美が名乗った。
「何なの?それよりこの人を早く—」
「その時の状況をよく聞かせてください。」
「わたしは一人でここの温泉にはいろとして、来たの。」
「はあ、それで?」
「わたしは忘れ物を取ろうとして、部屋に戻ろうとして脱衣所を出たら、突然コイツがぶつかって胸を触ってきたのよ!それでぶつかった衝撃でこのブレスレットが壊れたのよ!」
そこにはバラバラになったビーズのブレスレットがあった。
「そ、それは誤解です〜。ぶつかってないんですよ〜」
その男は北村といった。
「ぶつかってない?」
「はい。なんか音がしたんですよ、何かにぶつかった音。それでその方向を見たら女性が倒れてて声をかけようと思ったらいきなり痴漢だって叫ばれて。」
「このブレスレット、高かったのよ?警察沙汰にしたくないのなら、弁償してよ!」
「・・・わかりました。いくらですか?」
「そうね。ブレスレット自体は15万だったけど…女性を突き飛ばしたうえに胸を触ったんだから、強いて150万ってところ?」
『150万!?』
わたしたちは声をそろえて叫んだ。
「150万も用意できませんよ!わたしにだって家族があるんですから。だからぶつかってないんだって…監視カメラとかないんですか?」
「誠に申し訳ございません!当店は監視カメラは設置しておりません。」
旅館の女将っぽい人が言った。
とにかく解決しそうにもないので3人は夕食をとって寝ることにした。
北村もその日は何とか女から逃れたようだった。
◇◆キャラクターファイル◆◇
北村 康人 (きたむら やすと)
中年のおっさんだが、そんなに悪い印象も受けない。
妻の真帆(まほ)、長男の瑞樹(みずき)がいる。サラリーマン。
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