コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: +小学生魔法探偵+ ( No.28 )
- 日時: 2011/03/25 17:17
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
—第14話—
翌日、3人はせっかくだからショッピングに向かった。
萌美は可愛い雑貨、洋服など、萌葉は京都で有名な食べ物、猫未は萌美と同様、雑貨などを買った。
カフェで女の子らしくお茶をして、商店街を歩いていると—
「このブレスレット可愛い!ビーズの」
萌葉が何かを見つけたようだ。
『ビーズ!?』
萌美と猫未は声をそろえて言った。
「それ、よくみせて!」
「あ、これだけど。」
「これは…」
「あのとき、女が壊れたって言ってたブレスレット!」
「値段は…え?1500円?」
猫未が値段を見て驚いた。
「あの女、もしかして詐欺師なの?」
「そうかもしれない…」
「なんの話?あ、昨日の?大変だったよね〜」
萌葉は話がやっとわかったようだ。
「あの女、15万って言ってよね。」
「うん、詐欺師なのか女が騙されたのか…」
「旅館に戻ったら聞いてみようか。」
そのあとも3人でショッピングを楽しんだ後、旅館に戻った。
「すいません。昨日起こった事件のことなんですけど。」
萌葉は受付の人にしゃべりかけた。
「被害にあった女の人の部屋はどこですか?聞きたいことがあって。」
「笹原様のお部屋でございますね。203ですよ。」
「ありがとうございます。」
「203だって。いこっ!」
3人が203の前に着くと、電話で話しているのだろう。声が聞こえてきた。
「あーいう中年のおっさんは使いやすいわ。」
「わっ!やっぱり騙されてるんだよ!録音!」
と、小声で言った。
萌美が偶然持っていた音楽プレーヤーには録音機能が付いていたのだ。
「家族持ちの奴はさ、ばれないようにと思って借金してまで弁償するのよ」
きちんと録音されている。
「今日、あいつの部屋に行って脅してやるわ。訴えるわよって。」
電話の相手の声はもちろん3人には聞こえない。
「もとは1500円だったんだけどね。15万って言ったら疑いもしないの。あ、そうそう、ちっちゃい探偵とか名乗る馬鹿どももいたわ。」
「なんですって〜!」
萌実は殴りに行きたいのをこらえて言った。
「まあまあ、確かにいらっとくるよね。」
猫未は冷静だ。
女は出てくる気配がないので、一回部屋に戻ることにした。