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Re:   、 Bashful Person. _*. ) ( No.5 )
日時: 2011/02/20 18:12
名前: 、璃瑚. ◆7.uwki1uEg (ID: 5RAlDtaS)

 ( 第3話 ) 心、揺れる想い。

「 ちょ、ちょっと紗絢?ボーっとしてどしたの 」
「 えっ、あ、ああ何もない… 」

朝霞に話しかけられ、わたしははっと我に返った。
授業終わってたんだ。ノート全然取ってなかったや。
わたし、何があったんだっけ。ボーっとしてて、て言うか何も覚えてない。授業の事も、あった出来事も。
そんな事思っているわたしの視界の中に、鼓動がなるような人物が居た。
あ、あの人……!

そう。そうだよ。わたし、あの人を見てたんだ。
初めて会うのに、目があったら笑いかけてくれて。
一瞬で、ときめいて、好きになって。
あの人以外、居ないって思った。

「 えっ、ああ、うん… 」
「 ちょ、何言ってんの絢音。あたし何も言ってないよ? 」
「 え?何言ってんの? 」
「 あんたが何言ってんの? 」

とかなんか、ふたりでやっていると、2時限目を告げる予鈴が鳴った。早いもので、休み時間は5分しかないと言う悲しさ。

「 いい?今度はちゃんとノート取るんだよ? 」

朝霞はそう告げて自分の席へと戻って行った。
本当、この時間はノート取らないと、テストやばいもんね。
そう思い、次の授業のノートを出した。

トンっ

手を滑らせ、机の前に落としてしまった。

「 おっと… 」

拾おうとした瞬間、

「 はい 」
「 え? 」

目の前に、見た瞬間鼓動が鳴り響くような人物が視界に入った。
ノートを拾ってくれたのは、

「 あ、どーも… 」

目があったあの男の子。顔も綺麗で優しくて、他の男子とは馬鹿みたいに釣り合わなくて。
この人、いいな。

「 あ、先生来ちゃった 」

ノートを拾ってすぐ、あの人は自分の席へと戻って行った。
あの人、一体何なの?嫌な意味じゃなくって。
完璧すぎるじゃん、あの人。
ほんと、ドキドキする。
これって、一目ぼれ的な事、かな?

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