コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ( v o l u m e . ) ( No.11 )
- 日時: 2011/02/26 19:12
- 名前: 綾莓. ◆83sPk9nC26 (ID: 5RAlDtaS)
♭ v o l u m e .04
「 あー疲れた疲れたっと 」
恵太が職員室から戻ってきた。別に笑顔だし、他人から見られたらいい事あったのかな〜とか思われそうな表情だった。
何で罰をあたえられたのに、そんな笑顔で居られるんだろ。
わたしだったらきっと涙がでそうで、超我慢して肩が震えてすぐばれそうなのに( 具体的に、ね )
でも、恵太は違う。
何があってもにこにこしてて、まるで一回も泣いた事がないよう。
そういえばわたし、幼馴染だけど一度も恵太の泣き顔見た事ないなー…。
きっと、可愛んだろうな。
って、あれ??これ変態??
「 おー恵太お帰りっ 」
恵太の友達が、思いっきり抱きついた。
い、いいなぁ…。
ちょ、わたし素、丸出しじゃんっ( 汗 )
でも、男子みたいに恥ずかしがらず、したい事は出来るなんて、うらやましい。
女子みたいに人目を気にする生物とか、すっごく悲しいし。
わたしどっちかと言えば、何も気にせずすぐ行動できる、男子に生まれたかったなあ…。
だったら、普通に恵太に抱きつけるし。
あ゛あ゛、わたしもう穴があったら入りたいくらい本音言いまくってるよお…
「 あー、全然大丈夫!俺泣くとか、男としてカッコ悪いと思うし 」
ほ、ほほーっ!!恵太って意外と、そういう事考えてんだ…。
そんなの、全然知らなかったよ。
ただ能天気なだけかと思ってた。
つーかわたし、本当に恵太が好きなのかなぁ…。
「 でも、さ。女子の泣き顔とかはどーなの?可愛いとか思う? 」
えっ、そういう事聞いちゃうんだ…
て言うかわたし、昔よく泣いてたな。
大好きなぬいぐるみを取られて、たくさん泣いたっけ。
そのたびに恵太が助けてくれて。
( これは美声の物。誰も取らないでって、言ったら? )
恵太に教えられた事。
そりゃあ言いたいけど、声が出ないって言うか…
恥ずかしいときとか怖い時、全然声でないんだよね…。
「 あー女子の泣き顔?俺、無理無理 」
———…。
む、無理なの…?
わたしめっちゃ泣いてましたけどっ!?
「 昔、幼馴染に、めちゃくちゃ泣く子がいてさあ。もう飽きたって言うか 」
"昔、幼馴染に"
わたしと恵太の関係と、恵太が言った言葉が、まったく当てはまる。
わたし、恵太に飽きられてたんだ。
あーもうもうっ!!
聞きたく、なかった。
( v o l u m e . )