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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: __妃那将棋。 ( No.6 )
- 日時: 2011/03/07 19:36
- 名前: 美苺. ◆mWKheLV8gM (ID: 5RAlDtaS)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
- プロローグ -
- 駒は、わたしの友達 -
魅那はわたしに、そう教えてくれた。思えば"将棋"と出会ったきっかけも、わたしの大事ないとこ…魅那が紹介してくれたおかげだし。
将棋って、すっごく楽しいよ!なんて、いつも控えめな魅那が大声でわたしに向かって言った。
魅那がそんな興奮している物って、どんなものなんだろうか。わたしはそれまで、将棋なんて一切関心なんて持たなかった。
第一、頭を使う事が嫌いで苦手なわたしにとっては、そんなの地獄に決まっている。
けれどそれは、"わたしの決めつけ"だったと、魅那に教えられた。
やってみると、意外と簡単だったし、勢いでやればまあ一応出来た。
そう魅那に言ったらこっぴどく怒られた。
『妃那はまだ、将棋の良さが分かってない』
わたしは少しいらつき、「何の良さ?」と聞いてみた。
すると魅那は
『…わたしの立場まで来たら、きっと分かるよ…』
魅那は笑った。
その笑顔に、わたしは興味を持った。
人が楽しく、笑顔でやれる将棋って、将棋の良さって、何なのかな。
わたしは、知りたい。
魅那の立場…"王者"の立場へ。
——夢の、舞台へ。
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