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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- §あなただけ ( No.5 )
- 日時: 2011/03/15 21:33
- 名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)
//02.
牧内くんに出逢ったのは確か、小6のときだったかな?
とりあえず、その時はいろいろなことがありすぎて気が気じゃなかったんだ。
ちえのこともだったし。
——あたしの家では、離婚騒動が起きてたし。
みんなには言えなかったから、1人でずっと抱えてた。
お母さんとお父さんはずっと喧嘩してるし、お兄ちゃんも嫌気がさして家出するし、妹は毎日泣いてた。
本当は、あたしだって泣きたかった。
でも、妹をこれ以上不安にさせたくなかったし、何よりもみんなに迷惑をかけるのが嫌だった。
……そう、何も言わなかった。
そんなとき、牧内くんは弱ったあたしを助けてくれた。
それはただの同情かもしれない、けどあの人だけは気付いてくれたんだ。
あたしの心の、深くて悲しい現実を。
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