コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

§初恋物語 ( No.61 )
日時: 2011/03/31 13:06
名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)

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あたしは4組で、平池くんっていう人は3組。
まり と るり が、平池くんと同じクラスだった。
とりあえず、平池くんの印象を聞いてみることにした。


「うーん、真面目っちゃ真面目だけど、堅苦しくないかなって感じで、喋りやすいよ?」


るり の考え。


「案外面白キャラだよ、楽しいし!」


まり は、こんな感じで。
クラス違うけど、なる と まひちゃん にも聞いてみることにした。


「あー、でも部長とかやってるから目立ってるほうじゃない?」
「…………そんな名前の人、いた?」


まひちゃんがなるに聞いたけど、なるは知らなかったらしい。
あたしはその人を調べてみることにした。





「そっちボール行ったぞ! だいき!」
「分かった」


短く返して、ボールを取って、シュートを決める——そんな一連の動作が、すごく似合っていた。
ときどき思い出したようにあたしのことを見ると、照れくさそうにすぐに顔を伏せる。


かっこいい……かも。
揺らぎかけてる心に忍び寄ってくるのは、——ふみ兄のこと。
忘れられない、この先もずっと。
分かってるから、余計につらい。

でも、未だに分からない。この気持ちがただの憧れか。
——本当の、恋愛感情なのか。