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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- §初恋物語 ( No.61 )
- 日時: 2011/03/31 13:06
- 名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)
//06
あたしは4組で、平池くんっていう人は3組。
まり と るり が、平池くんと同じクラスだった。
とりあえず、平池くんの印象を聞いてみることにした。
「うーん、真面目っちゃ真面目だけど、堅苦しくないかなって感じで、喋りやすいよ?」
るり の考え。
「案外面白キャラだよ、楽しいし!」
まり は、こんな感じで。
クラス違うけど、なる と まひちゃん にも聞いてみることにした。
「あー、でも部長とかやってるから目立ってるほうじゃない?」
「…………そんな名前の人、いた?」
まひちゃんがなるに聞いたけど、なるは知らなかったらしい。
あたしはその人を調べてみることにした。
◇
「そっちボール行ったぞ! だいき!」
「分かった」
短く返して、ボールを取って、シュートを決める——そんな一連の動作が、すごく似合っていた。
ときどき思い出したようにあたしのことを見ると、照れくさそうにすぐに顔を伏せる。
かっこいい……かも。
揺らぎかけてる心に忍び寄ってくるのは、——ふみ兄のこと。
忘れられない、この先もずっと。
分かってるから、余計につらい。
でも、未だに分からない。この気持ちがただの憧れか。
——本当の、恋愛感情なのか。
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