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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- §ほんとの言葉 ( No.86 )
- 日時: 2011/06/18 17:19
- 名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)
//02
「まひろ! 早く学校行かないと遅刻する!」
「いや、とか何とか言っちゃってるけど元凶はお前だからな? 分かってる?」
「早く!」
「だから、人の話聞けって! ったく、どいつもこいつも話聞かねーで……」
あいつはサッカー部で、あたしがテニス部だから、部活中もよく見える。
でも、いまはまだ、特にこれといった感情は持ってなかった。 幼なじみだしね。
あー、強いて言うなら『可愛いやつ』みたいな。
そんな感じには思ってたかな。 だって実際可愛いし。
「井村さんー、そこのチョークとって」
「自分でとれ。 面倒臭い」
「いや、井村さんの方が近いじゃん。 俺、落書きしたいの!」
「だーから、自分で取ればいいっつってんじゃんね。 全く」
ちなみに、焼田は学校ではあたしのことを「井村さん」って呼ぶ。
2人だけのときは「まひろ」なのにね。 何でだろうか。
まあ、そんな感じで。
特に恋愛感情も持ってない相手なので、話すときは大体漫才みたいになる。
夫婦漫才? そんなんじゃないよ? 普通にコントみたいな感じ。
ボケと突っ込み。 あ、あたしが突っ込み役だから。
焼田が突っ込みとかありえないから。
あいつは絶対ボケ要員だから。 少なくともあたしの前では。
ん? ボケっつか、あれか。 「天然」とか「鈍感」とかか。
——だって、今だって。
「ねえ、焼田くんはさ、どんな子がタイプなのー?」
はいはい、ぶりっこさん登場。 そして、ぶらっくまひちゃん降臨。 ここ、笑うとこ。
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