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Re: 古本少女! ( No.23 )
日時: 2011/03/19 17:31
名前: 月読 愛 (ID: OJbG5PHc)

それから、仕方がなく僕はそのゴスロリの服を客用。
男子が着るのって許せる?
黒の、執事みたいな服だった。
「これを着てなんの意味があるんだよ?」
いいことに気付くわね。と王様の椅子から立ち上がり、僕と向かい合う。
「なんか頑張ってるって感じになるでしょ?同じ服を着るのって」
「はぁ?」
たまに、いや、いつものことだが、またしてもヘンなくだらないことをいいだした。
感じが出るから?しらねーよ!
「なによ、不服そうね」
「そりゃあそうだよ」
溜息混じりに僕は古本少女を説得する。
「何か重要なことがあってさぁ、たとえば、これを着ていればいざってときに助かるとか、そういう機能があるから着るとかそういうのかと思ったよ。だからいやいや着たのに……」
「そう……」
似合わない子犬のような声でなく。いや、つぶやく。
「じゃあ、これ脱いでも」
「だめええええええ!」
「!」
取り乱した彼女ははっ!と焦りを隠しつつ、出した返答は。
「い、いいじゃない!ゴスロリ!素敵でしょうが!」
「……」
言葉を失う僕を無視して、さっきの王様の椅子に座る。
クルっとそれを回転させ、後ろにある青色のスイッチを押す。
ピーと耳をつく音がすると、天井や壁がスライドし、さらに大きな空間へと変わり、はるかに大きい画面が一面に現れた。
それらの光の眩しさに、一瞬残光が映る。
ようやく目がなれてくると、改めてその凄さを知る。
逆行でシルエットになった古本少女はどうやら僕を見ているらしい。
「な、なにをすれば」
「あんたが、藍川 湊が指示を出さない限り、ここからの操作行えないの」
「でも、僕何にもわかんないし」
「そこの棚にあなたのお父様が残していった本、マニュアルがあるわ。お父様自身が自ら書かれていったのよ」
「え」
もちろん、書けと命じたのはあたしーとさらっと気に触ることを
当然僕は受け流し、父が残したと言う書物たちに手を伸ばす。