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Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.11 )
日時: 2011/04/15 23:55
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

ユトリ:「では、改めまして・・・2年j組、佐々木ユトリと申す。
    以後君の部長であり、お姉様となる逸材よろしくね☆」
雄次:「いや、まだ部員になるとは・・・。てかなんでこんなに狭い所で応接してるんすか?」

結局、佐々木先輩からは逃げられず。
床収納の中に入れられ、こうしてお互いに正座して一対してます。
あぁ目線だけでなく首も痛い。大きさは収納スペースにしては十分すぎるほどだったが、だからといって人が入るような場所じゃない。据わりが悪くて体の節々が痛んでくる。
明かりはスタンドライトが端にあり、見事な影と光のコントラストを描くものだから悪たれ代官の取引事情にも見えなくなかった。

ユトリ:「ほ〜う、うへへ。お主そんなに知りたいのかのぉ?」
雄次:「雰囲気に便乗しないでください。」
ユトリ:「生徒会じゃぁマシな部費を入れてくれないのじゃ・・・。
    これが無駄に利口な連中なんじゃよ。特にあの会計の吉野って野郎は将来ハゲるぜ。」
雄次:「ってか普通にしてくださいよ。」
ユトリ:「あっそう。ゴホンでは・・。まぁ、今は実績はないからって追いやられているだけなんだけどね。」
雄次:「なるほど、黒歴史はこれから作るんですね。」

おどけてみました。あまり話を広げるのもどうかと思うけどさ。そのわりには結構話が弾んでいる気がする。

ユトリ:「う〜ん。そう捉えるかね?ところで君のお名前は?」

反応がナチュラルすぎ、もっと気にしてくださいよ。それでも会話はまだまだ続く。

雄次:「1−jの河合雄次です。」
ユトリ:「えー!もっと可愛らしい名前にしたほうが良いよ。」
雄次:「俺が決めたわけじゃないので」
ユトリ:「じゃぁ、もし自分の名前を決められたら、なんとする?心理テストなんだけどさ」
雄次:「心理テストってばらして良い奴なんですか?」
ユトリ:「作者の力不足で君のネーミングなんちゃらが生かされてないかもしれない。この際、私が聞いてよかったら、じきじきに作者に通達して何やかんやオプション変えてもらうわ!!」

バッシーンッッ!!!!
今背中に、有無が定かでない謎の電流が突き抜けた感覚に襲われた!

な、なんとっ、佐々木会長スキルハンパねぇ!!!!!!なんかいきなり力がわいてきた気分だ!!
たしかに、この名前は少しあてつけの違和感があって嫌だったんだ。
よ、よし。ここは俺の人生挽回フラグ逆転の予感。
慎重に。慎重に・・・・。よ、よし。これだぁ!
雄次:「エイジ、エイジがいいっす!」
・・・シ〜ン。
ん?何だいこの空気。
ユトリ:「・・・案外、高望みなのねぇ。」

ガ〜ン!!
そ、そんにゃぁぁ〜〜〜!!
ごん・・・。
僕は・・・死んだんだ。せっかくのチャンスを不意にしてしまったのですから。
正座しながら床に顔をこすり付ける。今度のはなんとも悲しい音がしたよ、このまま白鳥になれるかもしれない、そんな感じ。
父さん、母さん、名前故に散り行く俺の命を許せ。
昔、ゲームでピカ○ュウにある映画の影響でヘレンと名付けたら瀕死しやすくなったことに気づいた時と同じ感覚に陥った。

ユトリ:「・・・クス、あははは。」
雄次:「・・・後輩ぶっ壊していて何笑ってるんですか・・・。」

床から頭を外しながらも立ち直れない状態でそういっても、まだまだ先輩はあははだった。

ユトリ:「あはあは。ごめんごめん。ただ、楽しいなぁって」

ちょっ。なんて人だよ。

ユトリ:「それと安心したんだ。ここの部員、今まで私と純一ぐらいだったの。」

え?
意外な事実に思わず目を剥いた
ユトリ:「それに純一の紹介だったけど、怖い1年生だったりしたらどうしよお・・・とか思っていたけど、優しそうでよかった〜。」

雄次:「純・・・真田先輩もこの部なんですか?・・・でもたしか放課後は部活だから来れませんよね?」
ユトリ:「そう。たまに休みのとき手伝いに来てくれるの。でもいつもは基本的に私一人で少し寂しかったんだよね。ありがとっ一年・・・うんうん、エイジ」
雄次:「あ、それでいいんですか?」
ユトリ:「ん?まぁカッコイイじゃないかい、エイジ。私は気に入ったぜ。誰が何と言おうと君は私の“エイジ”さ。」
雄次:「はぁ・・・・。」
その返事の後、彼女の顔はまるであの入学式での挨拶と同じような、始まりの希望に満ちたまぶしい顔に類似した笑みを見せた・・・。

-----たしかに。俺も床下会話が弾みすぎて少し楽しかった。まぁ、こんなに騒いでいたら学校七不思議にも登録され得ないけどね。でも、俺とこんなにも話が合う人なんてなかなかいないはず。その点、この部活、面白いって思えた。入るかどうか別だけど。-------


しかしだねぇ、

ユトリ:「うんうん、床下エイジ。」
雄次:「もう、ぶっ飛ばしますよ。いい加減。」
ユトリ:「あはは、ジョークジョークwwww」

色々なんなんだろこの人?