コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.15 )
- 日時: 2011/05/19 00:16
- 名前: そう言えば、こしょうの味しらない (ID: LMtRhfuT)
そんなこんなで、俺とユトリ先輩ついでに昼食泥棒の3人でボランティア部結成と。
って、何の役に立つんですか?まして泥棒もいるしさ。
他のボランティア連盟の高校の失笑買うじゃないですか、え?どーなのよ。
次の日の放課後。
俺は冷静になってみると色々突っ込みどころの多いもしかしたらアレな先輩に概ねこんな感じの疑問をぶつけた。もちろん、床下で・・・何とかならんのですか、この部室も!
薄暗いしさぁ、お化け出そう☆・・・あれ?
ユトリ:「う〜ん。確かにエイジの言うとおりね。
部員募集の成果は君と、しみちゃんしかいないしね。」
おっと、まだ居たのか。なんかユトリ先輩ならそうちびちび紹介していって10人は軽く超えそうな気がする。こう、勿体ぶっているとこあるからなぁ・・・ここは早めに突っ込んどくか。
雄次:「って、増えた。えっと。現在4人ですか?」
ユトリ:「うんうん。6人かな・・・・ん?」
雄次:「へ〜ぇ。結構集まってますね。」
最後の疑問符は聞かなかったことにしといた方がいいネ☆
ユトリ:「でも他の高校は20人くらいいるのよね。少なすぎるわぃ。」
雄次:「えぇ?そ、それはすごいっすね。」
そのすばらしい心の成長に素直に感心してしまった。どんな高校なのだろうか?
気になるところだ。
きっと、そこならこんな一歩間違えると引き篭もりになりかねない部室はないんだろうなぁと少し羨望な想像をしていると、先輩が俺を一瞥するや否や
ユトリ:「それもそうよ。ほとんど私立だもの。金があるんだわ!!!」
雄次:「へ?・・あぁ。・・・え?。」
なんか、またエキサイトし始めました。ってなんで?
ユトリ:「たぶんそれだから、連中はボランティアとか言いながら、ちゃんと高校から給料を頂けるのを餌にしてるの!!
そいで後になって、それを個人的奨学金とかなんとか言い付けて、大金集めんのに決まってんだわ!!えぇ、きっとそう。
あ〜やだやだ。そんな下等な方法で生徒をこき使うなんて。身の程を知りなさいよ!!」
なんか先輩が社会のウラ事情について話始めたのですが・・・ここは純粋な高校生として華麗に無視するとこですよね?
ま、そもそも純粋ならば床下部屋に居るはずないと思う。どう考えても、昭和な不良少年の懲らしめ方なのですが・・・。
この暗くて狭いのはこの部の将来風刺ですかねぇ?そんな気さえがする。
このまま、この先輩のミスター愚痴(そう呼びたい)ばっか聞いてたら、この部活は崩壊しかねないと思う。明日その明日そのまた明日に残っているか心配だった。
ユトリ:「そんな、釣った魚にエサはいらない理論ではイケナイのよ!!」
雄次:「わ〜い。先輩すご〜い力説〜」
ここでぱちぱち手を叩いて先輩の労を労うのは建前。
本音は、いったい何が気に入らないのか分からないよ、このセンパイとヤケクソ気味。
でも、結構建前すら皮肉じめてるのは言うまでも無い。
ユトリ:「いや〜、これはどもども。」
やっぱ気にしてねーよぉ。とりあえず褒めてね〜です。
ユトリ:「ふぅ〜。・・ま、別に6人でも十分できるんだけどね、実際。」
雄次:「はぁ。そうなですか。やはし・・・」
やはし、それじゃぁ愚痴は余計ですよね、センパイ。
部員が6人いれば、庭掃除くらいはできるからたしかに十分なはず。
問題はそれが誰かは分からないけど・・・まぁそれは本番が来れば、分かるはず。
・・・ん?という事は。
雄次:「そう言えば、この部じゃ俺ってまさか新人になるんですか?」
ユトリ:「そうね〜。他の部員は5月上旬の部創設からやってた人もいるらしいし。間一か月くらいだけど新人君だわね。あと、しみちゃんもね。」
雄次:「あの・・・そのしみちゃんってのは・・・」
ユトリ:「ん?あぁ、この部活でもう一人の一年生よ
。」
雄次:「・・・ってあとは3・2年ですかい!? いきなしハードル高いなぁ。それで、名前は?」
ユトリ:「・・・女の子よ。」
ニヤニヤ
雄次:「・・・な、なんですか?その言い方」
ユトリ:「えっとね。その子はねー・・・清水ちゃん。清水美玖っていうの。ご存知きゃな?」