コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.16 )
- 日時: 2011/04/30 00:30
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)
幼い頃は今より一人じゃなかった。
少なくともちゃんとした友達はいたし、喧嘩もよくしたんだよね。
それほど、誰かとの繋がりは深かったんじゃないかと思うけど・・・。
そんな経緯があるのだから、今頃になって人が怖いなんて可笑しいと感じる。
ただ、自覚してる中で言えるのは、実は怖いんじゃなくて面倒だと思っているんじゃないか?ということ。
それが契機となり、面倒で面倒で、先送りにしてきた人間関係に何時ごろか恐れるようになり始めたんじゃないかって薄々思う。
有体な言い方だけど、もし時が戻せるなら、俺は面倒だった人間関係を改善すべく・・・てか、そんなことはもうどうでもいいかな、やっぱ撤回。
もしそうなるなら、もっと面白いことをいえる人間になりたいよ。
どうにもこの性格はその面にすら疎いようなんだよね・・・。
閑話休題、あまり関係ない話。でもこれから大きな意味を持ってくると思うし、あとあと注視すべし。さて、
例の部員の倍加計画を練った日は昨日となり、今朝も自宅で登校支度し、そして落ち着かない玄関で待機中、もちろん妹さん待ち。
雄次:「話合わせるだけなら、俺を巻き込むなよ・・・。」
とか愚痴りながら、壁にある鏡に映る自分を気にする。もしかしたら早く支度しすぎて乱れてるんじゃないかと思ったけど・・・案の定、やはり妹が遅いだけだと呆れる。
まぁ、先に行ったら怒るんですよね、たぶんあれは一生自立できないよ。
一人じゃ行けないから、二、三人つるんでトイレ行くのとなんら変わりないよ。
妹さん:「ごめんごめん。またこんな時間になっちゃったね、あはは☆」
そして、その首謀者は俺の思いなんぞ知らないからお気楽なものだよ。
雄次:「・・・分厚い猫メイクは終了したの?」
それじゃぁ、皮肉の一つ言ってやりたくなるが・・・
妹さん:「ぬ、なんか兄貴ってさぁ、たまに感じ悪いよね?」
本人はお気に召さないらしい。なぜだ?
雄次:「爺になってもハゲないようにしてんのさ。」
ちょっとピント外れてるけど分かっていただきたい。
少なくとも吉野とは一緒になりたくないんだよ、相手には全てこっちの話で申し訳ないけど。
妹さん:「はぁ?な〜にそれ?多分兄貴はハゲナイヨ。」
雄次:「いや、宿命からは逃れられないさ。」
ところで、お分かりでしょうが、だんだん言っている事がメチャクチャになってきて収拾するのが大変になってきました。
やっぱ色々面倒がると意味わかんなくなるのが俺の良くないところだとつくずく思う。
妹さん:「安心なさい。アタシが・・・・あ〜!!ちょっもうこんな時間じゃん!!!!」
雄次:「あ、あぁ・・。てか、今なんて言おうとし・・・」
妹さん:「にゃぁ〜〜〜遅刻や!」
雄次:「・・・・はぁ。」
だんだん妹にはぶらかされる回数も増えてきたなぁ。
・・・失敗した過去にメイクにハゲに。
今朝も色々悩みの種が芽生えたと思う。
でも、それらは全て仕方ない事なんだよな。
しょうがない。今日もあの常連さんに聞いてもらうかなんて考えていたとき、確かその人が同じ部活に所属していたことを思い出した。
今回の妹事情に加えて挨拶でもしとくかな。
そんな風に特に感慨も受けずに思い、そのまま今妹が急いで飛び出したドアへ向かう。
向こう側から妹が足踏みしながら俺を急かす声が聞こえたのでそれに従うことにした。