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Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.20 )
日時: 2011/04/16 23:09
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

「・・・・・・という訳だ。よろしく、清水」
— 了解 です こちらこそよろしくね —

 帰ってきた返事はやっぱりフリップに、シャーペンで走り書きされた文字だった。
俺の視界にはそれ以外に、顔を綻ばしてペン廻しする清水がうつる。
 妹と別れて俺は、校門をくぐり、そのまま教室に入った。懸命に疾走したおかげか、遅刻切符は切られなかった。
 教室に入った時も、結構息が切れていたものだったからぜーはーぜーはー。それを清水に気づかれて、そんで会話(?)してます。

— 雄次 も やりたくなったの? 部活 —
「え?あぁ、いやまぁ」

 少々強引だった気もするけど、自主性は確かにあった。でも自身の意図ははっきりしていない、こっちもフィーリングって奴なのだろうかなぁ?

— そっか 何かと無関心だったのに 珍し —
「部長のペースに乗せられてさ、仕方なくね。でもあの先輩は色々なんなんだろっ」
— 生徒会長 らしいよ なんかちょっと違うよね、イメージと —
「あの勢いというか、元気さには誰もが根負けすると思うよ」
「せやなぁ。じゃきそれが生徒会長って奴やがな。」
「そだけど・・・・・・ん?」

 答えが音声だった。それは関西弁のようだった。まさか清水が・・・・・?一瞥すると清水の目線が俺の後ろに向かっていた。その方に向き直ってみると、この前から(ユトリさん的に)何かと騒ぎ立てられていた、将来も相変わらずハンサムそうなアイツがたっていた。しかもニヤニヤしてやがる。そいつはキライじゃないけど、避けたい相手だ。

「おはようさん、お嬢さんたち」
「あぁ、吉野・・・・・・って誰が性転換したよ?こらっ」

 吉野。一年から生徒会の会計を務めている、結構インテリなマセ野郎。だからさっきの評価は少々分かっていただけると思う。なんとゆーか、スゲーんだよ。

「なんの話しとるん? 会長の事ならわいに聞いて構へんで?」
— その 会長が 部長だねって 話 だよ —
「ほ〜う、じゃ清水さん、ボランティア部なんか? へぇ〜ちゃんとあつもうてんな」

 吉野が特に感心したように切にそか〜そか〜っと言っているのを見ていたら、なんだか腸のあたりがムズムズしてきた。不思議とユトリさんの気分が一瞬だけ分かった気がする。
 とんとんっと背中を突付かれたので、清水の方を横目で見るとフリップに新たな文字が書いてあった。

— 実は 吉野君 も ボランティア部 なんだって —

・・・・・・え?

「おぉ、せやせや。せやけど、顔だすとユトリはんが角はやしてガァ〜って、ごっつい怒るきに。あんま顔出せへんのや」
「じゃぁ。お前も?」
「あぁ、勢いに負かされてなぁ、えらい怖かったもんや・・・・・・まさか、おまんもか!?」

 俺たちはお互いの顔を見ながら驚嘆をあげあった。場所が教室だったものだから、それから何人かの視線にさらされたけど、俺たちは意に介さないで見合っていた。

「ほーう、ユトリはんの人脈はホンマに広いやな。ま、ええわ。よろしゅうな」
「あ、はぁああ・・・・・・」

 なんかすごく脱力した。

— 同じ教室に何人もいるってすごいね —
 清水、おもしろがってる場合でないヨ。

 とにかくっ、これで5人となったボランティア部。
これからまたどんな人物が仲間となるのか、ワクワクすんなぁ!ワン○ースみてぇだな!!
あははっはははっははははっははhっは、ははは・・・・・・はぁ。