PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー ( No.38 )
- 日時: 2011/05/28 12:59
- 名前: そう言えば、こしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)
浩太君とはそれから沢山お話して、そろそろ先輩がお暇しようと。私達は病室の浩太君に挨拶してから、そのまま病室を出た。
現在、エレベーターを降りて、1階の受付や院内テレビ、自動販売機や休憩ようのベンチが並んでいるフロアに。
そこにはもうそろそろ外出禁止時間なのか、いままでよりも人の流れがある。
「なんか飲もうか?」
浩太君の病室からここまで声がなかった先輩が自動販売機を指差し、そう言ってくれた。私は頷いて何がいいか先輩に尋ねる。
書き書き
— なに が いいですか —
「いいよ、俺がおごるから。何がいい?」
— いいん ですか オレンジ で —
「あいよ。待ってな」
笑みを浮かべながらそう言って、先輩は販売機の方へと競歩で向かっていってしまった。とりあえず私は指示された通り、最寄りのベンチに腰掛け一息つくことにした。
……ふぅ
結構な時間話していたと思う。受付上部に取り付けられた時計の針は5時40分を指していた。これでバスで帰ったとしても6時以降になっちゃうなぁ、でもいいの……かな。私としては。
ところで、よかったのかな? 弟が入院している。普通なら隠しておきたい事実なずなんだろうけど、先輩は気にしてないのかなぁ、だって軽い感覚で誘われたし。たとえ何でつれてきたの? って聞いたら本人もノリと答えそうだとは思うから……聞くの止める。
病院かぁ、先輩は言ってたけど私もあんま好きじゃない。特に注射はムリ。喉の手術をするからって、そこに麻酔注射をされた時は、両親の殺気を感じて大暴れした。
「ほれ。オレンジお待ちど〜」
時計を見つめながらそんな思いにふけっていたら、先輩の間延びした声が聞こえてきた。
自動販売機から帰還した先輩の手の中には注文通り紙パックのオレンジジュースとコーラが握られていた。
PR