コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー ( No.41 )
日時: 2011/06/18 18:59
名前: そう言えば、こしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

「うぅ……せ、世界がぁ、ぐるんぐるん回るぅ。地球の自転公転。さしずめこの状態は惑星全回転だわ……それはまさに惑星ら崩壊の予言……そうよ、この刹那的に世の終わりの示唆するものが私の目に見えている以上……同時に、貴方たち人間の世界にも終わりに近づいている。しかし、大多数の人間はそれに気づいていないの、たぶん貴方……エイジを含めてね……」
「ほう」

俺はバスの搭乗口を誰よりも先に降りて、後ろに続く顔の青ざめた先輩に両手を伸ばし、体制をつくる。

「このわずかな認知の差。異世界への証明と踏めるわ。時の流れの隔たり。今回のように高速の世界に踏み入ることは決して数多の人間に利点を及ぼさない。これに気づけるこの差は……なんていうか分かるかしら?」
「さぁ。一概にバス酔いじゃないですかぁ?」

翌日、俺を含め学校の校門前にボランティア部は終結し、5人、皆準備完了。早速、駅前に移動、そこからバスを利用して20分。とまぁこんな風にボランティア部は目的地に到着しましたっと。

現在。ここまで揺られてきたバスを降りるところなのですが……俺は他の4人より早く降り次に降りてくるユトリ先輩を支えることにした。

「……せ、正解よ」

こんな弱々しい先輩は初めてだ。いつもはうるさいくらいなのにっと先輩の後ろにならんだ残り3人のボランティア部員は考えているのだろうか? そんなことはないだろう。現に長文を交えた会話が出来る時点、頭は正常といえる←(注:あくまで医学的に。

「先輩ってバス弱いんですね」

そんな時折ユトリ先輩のザンネン要素を垣間見れるのに結構心惹かれてますヨ(笑

俺はユトリ先輩がバスから降りようとするのを手を引いて手伝いながら、自分の足元にも細心の注意を払う。

「……う、ぐわ!」

突如、あまりの(脳を含めた)グラングランだったようで、先輩がバランスを崩してこちら側に倒れて……ちょ、お、おわあぁ!!

 ずっど〜ん!!

バスの停留場に敷かれている視覚障害者用のブロックに腰を強く打った、いまどこかコキッていった。ついでに一瞬だけユトリ先輩の体重がブロックと連係プレーを行い、俺の腹部をハンバーガーのピクルスばりに挟んでプレスしきた気がする。これは……重いというより先輩の柔ら(強制終了

正直に白状してしまえば、ほんの一瞬だけ抱き合うように俺と先輩は密着していたのかもしれない。しかし、先輩が地に付いた途端すぐに放したのか、今のところ体が触れているところはないので証明は難しい。でも顔の位置は近かった。

「あ……その」
「……わお」

先輩の顔が赤く染まっている。きっと俺もそうだろう……って今の俺の一言はなんだ!!

「あはは。ちゃんと出られたぜぇ。め、めるしぃ」
「あ、はいってすみませんっす!!」

さっそうに脱出し、先輩と距離を置く。

あわてて目線をバスの搭乗口に送ると案の定、清水以外クスクス笑っていた。おのれぇ、人の不幸……あやまちを楽しみおってぇ!!

「お前ら。気が合うのかもな」

と純一が特に俺に向けて言うものだから、益々恥ずかしくなり同時に腹が立ってくる。

「うっさい! そこ、笑うなぁぁぁ!!!!」

色々誤魔化しが聞かず、仕方ないから大絶叫。もちろん俺たち以外のバスの乗客には変な目で見られ、それ以前に動かない俺たちに大変な迷惑といった表情だった……全くだから言わんこっちゃない。ボランティア部なのになんてずれているのだろうよって話だ。

ところで表情といえば先ほどの清水の表情描写は割愛しました。理由は……察してくれ。