プロローグ12歳の間の、ちっぽけな感情。まだ12歳だという人もいるかもしれない。でも私達が味わったのは年よりも ずっとずっと 重くて、複雑な恋だった。あのころはただひたすら必死で 純心で 1つも偽りは無かった。大切な大切な親友だってこの恋で失ってしまったなぜだろう気持ちは二人とも同じだったというのに。砕かれた恋の欠片を何度も何度もかき集めてまで私たちは夢のようなたった一人のことを追い求めた。