コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.24 )
- 日時: 2011/06/23 19:05
- 名前: ハナビ ◆257RLJJlG. (ID: j.y7OH4U)
うたさんの意見を取り入れることにしま〜す☆
トリップつけてみましたあ^^(どーでもいいよw
〜番外編〜
お花見のお話。
「うたげじゃ〜っ!」
「だまれ、おっさん。」
桃太郎のボケに素早く反応したのは、やはり白雪であった。
「さあ、お弁当の準備ができましたよ。召し上がれ。」
涼太が重箱を開けながら言った。
「てゆーか、番外編って学校の外だったら番外編なのかなあ?」
一寸がかんぴょう巻きにトウバンジャンをつけ、言った。
……すごい量である。
「スン、それって……乗せすぎじゃない?」
「え〜?いつもよりも少ないよお〜?」
「そ、そうなの……。」
白雪はひきつった笑いを見せた。
その横で、姫がぽそっとつぶやく。
「……番……外編……。作者……の……気まぐれ……。」
……聞かなかったことにしておこう。
「きれいですね〜。桜の花は。」
涼太が微笑みながら桜の木を見上げる。
「本当ね〜。なごむわ〜。」
白雪も珍しく穏やかなようだ。
「なあ、お花見って言ったら……。穴掘りだよなっ!」
桃太郎のこの一言で、お花見気分が吹っ飛んだ。
一瞬みんな動きが停止したが、やはり、白雪が最初に動いた。
「その定番はあんただけでしょっ!何でお花見しながら穴掘らなきゃいけないのよっ!!」
「桃クン。」
一寸が立ち上がった白雪の横でスンが立ち上がり、 次の瞬間とんでもないことを言った。
「僕も、穴掘りが定番だと思うよっ!」
「あんたもかいっ!!」
白雪が一寸に指差し、言う。
「……わたし……も……やる……。」
姫が珍しく立ち上がった。
「姫まで……。はあ……。あんたたちだけでやってきなさい。」
白雪はとうとう諦めてしまったようだ。
「よっしゃ!じゃあ、俺は青いスコップな!」
「僕は……。オレンジにするよお〜。」
「……わた……しは……。エメラルドグリーン……にする……。」
「なに、そのマニアックな色は。」
白雪が冷めた突っ込みを入れる。
「いっくぞ〜っ!」
と、桃太郎が二人を連れて意気揚々と砂地に行く。
そして、掛け声をかけ始める。
「あっなっほっり〜……。ドビュッシー!!!」
この掛け声と同時に三人がスコップで土を掘り返す。
「ねえ、涼?」
「なんです?白雪。」
涼太が麦茶を淹れ、白雪に渡す。
白雪はそれを受け取ると、「ありがと。」と言い、少し飲む。
「あれって、どういうルールなの?」
「先に温泉を掘り当てた人の勝ちです。」
「ビッグドリームっ!?なんのゲームよ、それはっ!!」
「ふふふ。いいじゃありませんか。」
涼太は微笑む。
白雪は苦笑いを浮かべる。
「お?なんだあ?これ……。」
「どおしたのお?桃クン。」
「ど……した……の……。」
桃太郎の周りに二人が集まった。
「いやあ、なんかさあ……。ここになにかあるんだけど……。」
確かに、突起物が土からはみ出ている。
すると、姫がなんの前置きもなくそれを引っこ抜いた。
「ツ……チノ……コ……。」
「わあ〜。ほんとだあっ!」
「ツチノコってほんとにいるんだなあ〜。」
「冷静すぎるわよ、あんたたち。」
いつの間にか白雪が三人の後ろにいた。
その横には、涼太もいる。
「……わた……し……、飼ってる……。」
「それ、雑誌に売り込んだら儲かるんじゃないの?」
白雪がツチノコをつまみ、言った。
すると。
「うわっ!あっつい!」
「なに〜?お湯?」
「……熱湯……。」
「誰よっ!熱湯ふらせてるのはっ!!」
「えへへ……。温泉を掘り当ててしまいました。」
4人が振り向くと、涼太が少し照れながら立っていた。
「これ、あんたがやったの?」
白雪は、お湯から頭を守りながら言った。
「はい。うちは、温泉を掘り当てる仕事をしているんですよ。」
「そんな仕事ってあるのね…。」
白雪はげんなりした。
そして。
「桜を見ながらの温泉っていいよな〜。」
「ほんとだね〜。」
「……ぽか……ぽか……。」
5人は温泉を満喫していた。
「こんなお花見もあるのね〜。」
「おつですね〜。」
のほほんとしていると、やはりここはのんびり部ならではの落ちがついている。
柔道着を着た男がとてつもなく大きな掃除機でお湯を吸い取った。
(((((てゆーか、あんたはだれだああああああっっっ!!!!)))))
完☆(笑)