コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: おとぎ高校 のんびり部 ( No.27 )
- 日時: 2011/06/23 20:25
- 名前: ハナビ ◆257RLJJlG. (ID: j.y7OH4U)
どもどもです。
巷では、ゴールデンウィークなんて騒がれていますが…
我が「おとぎ高校 のんびり部」にはゴールデンウィークなんかありはしな〜いっ!ふはははw(崩壊失礼します。
でわ。スタートです☆
第三話・素朴な疑問のお話。(no.3)
そんな白雪をよそに、4人はテレビの前に座り、ファミコンのスイッチを入れた。
ピコーン
「おお!ついたぜっ!」
桃太郎は興奮気味に両手を突き上げ、言った。
「誰がやる〜?」
一寸は、3人の顔を見渡した。
「……ももた……。」
姫が桃太郎を指差し、言った。
「えっ!?俺っ!?いいのっ!?」
桃太郎は、嬉しそうに顔を輝かせた。
その桃太郎を見た姫は、こくん。とうなずいた。
「よっしゃ!やるぞっ!!!」
桃太郎はコントローラーを持つと、意気込んだ。
♪タラリラ〜ン♪
ピコピコ……ボコっボコっ……ピコピコ……ダンっズシャンっ……
バキンっ
「なんでコントローラー壊してるのよっっ!!!!」
後ろから見ていた白雪が、この現状に突っ込んだ。
そう、桃太郎は意気込みすぎて……一つしかないコントローラーを真っ二つに破壊していたのであった。
しかし、桃太郎は悪びれる様子もなく、
「コントローラーがもろすぎんだよ〜。俺、握力70kgだもん。」
「まさかのボブサップっっ!?いや、ボブサップよりもあるか……。」
すごい勢いで突っ込んだはいいが、間違いに気付き一人でブツブツ言っている。
……まあ、真面目ということだろう。
「あのー。」
白雪、桃太郎、姫、一寸の4人が後ろを向くと恐縮した感じの涼太が右手を小さく上げ、微笑んでいた。
「どうしたのよ、涼。」
白雪が聞くと、涼太はいつものさわやかスマイルで皆が忘れていたことを言ってのけた。
「コントローラーが壊れてしまったら、どうやって地球滅亡を阻止するんですか?」
しばしの沈黙。
「そっ、そうよ!どうするのよっ!?」
「地球、なくなっちゃうのお〜?」
「……滅……亡……。」
「どーすんだー?」
桃太郎だけはのんきである。
そんな時、誰かの携帯電話が鳴った。
「だれよ、こんなときに。」
「……あた……し……。」
と、姫が取り出したのは旧式の、肩にかける感じの携帯電話であった。
「あんたは旧式で生活が成り立ってるんかいっ!」
こんなときでも、白雪は突っ込みを忘れない。
素晴らしい突っ込み魂である。
「……もし……も……し……。……○×△☆×……。○●◆……。」
「何語よ、あれ。てか、地球語?」
白雪が苦笑い気味に言うと、
「お友達の木星人じゃないですか?」
涼太が麦茶を淹れながら言った。
「それ、淹れてる場合じゃないでしょ。」
「焦っても何も始りませんよ。」
笑顔でこう切り返された。
「ほんと、あんたって何考えてんのかわっかんないのよね〜。」
白雪は、ため息をついた。
「み……んな……。」
姫が4人に話しかける。
「どーしたんだ?姫。」
桃太郎が麦茶を飲みほし、言った。
「……あの……ね……。地球……滅……亡……な……いって……。」
「なんだあ〜。よかったあ〜!」
「骨折り損のくたびれ儲けね……。」
「一安心ですね。」
「安心しておやつが食べれるな〜。」
4人が一安心してなごんでいると、
「……あの……。続きがあって……。」
「続き?」
なごみムードから一転して、こう答えた白雪は、嫌な予感がしていた。
「……海……王星……人……の人たち……がここに……2泊3日の……予定で……遊びに来るって……。」
「ええっ!?どーすんのよっ!?急に来られても困るんだけどっ!?」
白雪は、頭の整理がつかないようで、混乱していた。
「……それ……が……だめ……なら地球が……滅亡するって……。」
「究極の二択っ!?てか、脅されてないっ!?あんた!」
そうこうしているうちに、学校の校庭に飛行物体が不時着した。
てんてんてけてけてけてけ♪てんてけてけてけてけてけてん♪
とか、かわいらしい音がする。
「わあ〜!かわいいおとがする〜。」
「最近の海王星人はおしゃれだなあ〜。」
「さすがですね、海王星人さんは。」
「……あれ……。最新型……の……宇宙船だ……。」
「あんたらはあいつらの何を知ってるんだあああっっ!!!!」
と、目をキラキラさせる4人の後ろでシャウトする白雪であった。
☆完☆