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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白泉荘のひまつぶし ( No.2 )
- 日時: 2011/03/30 12:29
- 名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
- 参照: 知ってたらどもー♪初めましてもどもー♪
1deyz1
ジジジジジジ________
1週間という短い命の中で一生懸命鳴くアブラゼミの声。
今年の夏は特に猛暑が続くらしく、生ぬるい風にゆれる風鈴の音と
その鳴き声はもはや、ここ_______
白泉荘のBGM化していた。
ボクは白泉マル。亡き父後を継ぎ、この白泉荘の管理人をしている。
幸いというか、ここの住民は気が緩い人達が多いらしく
ほかの生徒と同じように高校にも通っている17歳だ。
縁側で冷やしたキュウリを肩を並べて一緒にかじっているのは、
ここの住民でもあり同じクラスでもある山内コウスケ君だ。
唯一、私の苦手分野である料理は全て彼が行ってくれている。
「ひまだねぇ・・白さん。」
「・・・あ、その言葉今日で4回目だぞコウスケ君。」
ここの住民はなぜかボクの事を白さんと呼ぶ。
103号室に住む、18歳の有山ジュンキ君から始まり
その名はボクの正式なニックネームとなっていた。
「こういう暑い時ってさぁ、キンキンに冷えたサイダーとか飲み・・・
ガチャ・・・
「それがビールだと完全オヤジだな。コウスケ!!」
ニカッと笑い飛び出したこの人物が、有山ジュンキ君である。
「・・・確かにそうだな。」
「・・・って!!ホントに俺がそう言ったみたいに流さないでよぉ!」
コウスケ君が慌てて修正する。
「でもまぁ・・・、確かに飲みたいなぁ。サイダー」
ジュンキ君が遠い目をして言う。
「ですよねぇ・・・ひまだしなんかこう、ブワァァってなんかして
クワァァってサイダー飲みたいですよ、今。」
すると、ボクの頭がフル回転した。
「・・・じゃぁ、コウスケ君。その望みボクが叶えてあげようかい?」
「え・・・・・?」
「鬼ゴッコをしようか・・・コウスケ君。
1本のサイダーという商品をめぐって_______
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