コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白泉荘のひまつぶし(テーマソング受付中ですっ♪ ( No.35 )
- 日時: 2011/04/16 18:20
- 名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
- 参照: えー今?特に誰も気配は消してないよー
1deyz.8
「あ・・ルナさん・・・」
深刻そうな表情を浮かべながら、金時君が食堂から顔を出した。
自分が数時間前に不のオーラを放ち、1名被害を及ぼしたなど知るよしもないルナ君は笑みを浮かべて首をかしげる。
「んー?どうしたのよみんなして。変な人達。」
確認してみたが、彼女の見た目は先程見たヤツれた風貌ではなく
きちんと整えられた格好だった。そして無傷だ。
・・・という事は、ユウリ君は人体的被害ではなく、彼女の精神に取り入って目覚めさせたのであろうか・・・
まぁ、ここで彼女の変わりようなどを問い詰めていても時間の無駄だ。
早速彼女にも、ひまつぶしの件を話さなければ。
「・・・まぁいいさ。おいルナ君。君に話があるから、座ってくれ。」
「話?いいですけどぉ・・」
ボクが調理場の金時君に手をあげて麦茶を用意してもらう。
数分で金時君がルナ君の前に麦茶を置き、軽く頭を下げた。
そして、ルナ君が麦茶を一口含んだ後に本題に移った。
「今回の夏休みを使ってあるゲームを行い、ひまつぶしを始動する。」
ボクの話を、頬杖をつきながらルナ君は聞く。
そしてボクが話終えた後、ルナ君は「あ。」と言いボクに尋ねた。
「私は今さっき原稿が仕上がったからいいけど、一応水獅さんを通して編集部に話をつけてもらわないと・・・」
「その必要はない。先程水獅君に変わってボクが話ておいた。編集長の中井さんは快く許可をくれたよ。是非、楽しんできてくれとの事だ。」
すると、今まで曇っていたルナ君の表情が明るくなる。
「本当!よかった・・・。まぁ、あの編集長の事だから大丈夫だろうけどね。じゃぁとりあえず私も参加で。」
「あぁ。」
ついに、参加者全員の確定が決まった。
これでようやく鬼ゴッコの始動が開始できる。
「おい!みんな。これで参加者が全員揃った。今から本格的に今回の鬼ゴッコのルール説明をする。こっちに集まってくれ。」
ボクの掛け声とともに、調理場から梓君・律君・金時君。そして、食堂内のソファでくつろいでいた颯君・ジュンキ君・ユウリ君・コウスケ君が集まって来た。
「いよいよかぁ!・・ワクワクするなぁ!!!」
颯君が椅子に座るなり叫ぶ。
「では。今からルール説明をする。逃げるのは白泉荘の住民と、ルナ君のアシスタントのナオ君。そして、編集部の倖君の10人。鬼側は律君と護衛隊の方々6人だ。敷地は都内全部だ。移動手段は電車とタクシーを使っても構わない。律君達も同じ条件のほか、広大な都内を使うために探しにくいだろうから、逃げる側の首元にGPSを付けておく。なので、1時間ごとに10分間。君達の携帯に逃げる側の居場所が送られる。ヘリを使っての探索も可能だ。なお、ボク達逃げる側は鬼の居場所は配信されないので、どこに鬼がいるかはわからない。しかし、携帯で逃げる側の者たちの居場所は確認できるし、逃げる側では連絡を取り合い協力するのは構わない。」
「・・・1時間ごとって、制限時間はどのくらいなんです?」
コウスケ君が尋ねる。
「制限時間は今から行う都内のステージは2日間だ。」
「・・・・ステージは。って?」
「今回のひまつぶしを、1ステージだけと思わないでくれ。まず、第1ステージ東京都内を2日間。第2ステージは規模を縮めて都内の大型ショッピングモールで行う。」
一気に縮まったステージに戸惑う颯君が
「ちっさ!!」と叫ぶ。まぁ・・確かにそうだが。世間からしてみれば、ショッピングモールで鬼ゴッコは凄い事だぞ?
「あ。もう1つ聞きたいんですけど、住民達って・・・?
白さんも逃げる側でしょ?」
「何を言ってるんだい?
ボクは監視役という名の傍観者さ。