コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白泉荘のひまつぶし(テーマソング決定ですっ♪ ( No.40 )
- 日時: 2011/05/01 11:43
- 名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
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「監視役・・・傍観者?」
いまいち理解できないのか、コウスケ君が首を傾げる。
「あぁ・・そうだ。ボクは君達と一緒に逃げる側にはまわらない。
ボクは君達のGPSで逃げる側の居場所と、特別にボクだけは鬼側の居場所の特定をして確認できるコンピューターでこのゲームの指示などを出す。つまり、ボクは君達の監視役兼・このゲームを見守る傍観者なのだよ。・・・・了解?」
「・・・つまり、白さんはこのゲームの司令官みたいな存在なワケね」
梓君一人が冷静に納得した。
「えええ!!白さん逃げないのぉ?僕せっかく一緒に逃げようと思ってたのにぃ・・・」
「俺もだよぉ!!」
(ジュンキ君は色々な意味で安全なのでという理由)
「・・・まぁ、これはもう決まった事だから。仕方ないのだよ。ユウリ君、ジュンンキ君。
・・・・・では早速、都内に移動する。各自、GPSを取り付けるから自分の携帯と貴重品等を用意してくれ。だが、あまりに荷物を持って行くと逃げる時にジャマだぞ。」
そう言ってボクは立ち上がり、事務室に移動しアナウンスを白泉荘内に繋いだ。
「全逃走者、及び鬼側の律君と護衛隊諸君に告ぐ。ただいまより、鬼ゴッコ第1ステージを始動する。全員各自の荷物を持って都内に移動してくれたまえ。逃げる側のスタート地点と、鬼側のスタート地点は、今から君達の携帯に配信する。なお、開始は同時スタートとする。」
ちなみに、逃げる側は渋谷109ビル前。鬼側は東京駅前にした。
アナウンスを聞いて、皆がそれぞれのスタート地点へと移動し始める。
ボクはその様子をコンピューターで見ていた。
「フッ・・・さぁ。いよいよだな。ボクの究極のひまつぶし・・・
しっかり楽しませてもらうよ・・?」
〜逃げる側〜
「よしっ!スタンバイOK!」
109前に到着した、逃げる側の白泉荘住民達。
「ワクワクするねぇー♪」
そういいながら、ユウリ君が屈伸する。
「がんばろうなっ!コウスケ!」
「おう!ぜってー勝つ!!」
コウスケ君と颯君が肩を抱き合い、笑い合う。
「「「・・・よし。」」」
気合い(?)を入れた倖君・梓君・ルナ君もやる気マンマンだ。
「あぁ・・・いよいよですかぁ・・」
緊張した面持ちで、ナオ君は少々周りをウロウロしていた。
「ったく・・白さんてば、俺が行く直前に麦茶作らせるんだから・・・」
金時君が小さな愚痴を細々言う。
〜鬼側〜
「さぁー皆さんー♪始まりますよぉぉぉぉっぉぉ!!!!」
フワフワしたオーラが、一瞬にして、炎のような燃えたぎるオーラに変貌した律君がガッツを挙げる。
「はい!我々一同、律様をお守りしながら逃げる側の皆さまを確保できるよう、日々の訓練をして参りました!!」
黒服・スーツの怪しい5人と、メイド服姿の少女が賑やかに盛り上がっているためか、道行く人々が冷やかな目線を送ったり、なぜかしら写真を撮ったりする人がいた。
・・・言うならば浮いている。
カチッ・・・・________
時計の針が、ちょうど13時を指した。
ボクは皆の携帯に一斉連絡する。
Date 8/7 13:02
宛 コウスケ[複]
Sub 始動
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鬼ゴッコを開始する。
諸君の健闘・活躍を見守る。
白泉マル
─END─
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ボクは一人、金時君が行く前に作ってくれた
特性の麦茶を飲みながら呟く。
「ひまつぶし、始動だ。」