コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 白泉荘のひまつぶし(鬼ゴッコ開始しました♪ ( No.62 )
日時: 2011/06/26 11:56
名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

1deyz.13

ジュンキ君が確保されたが、今まで彼の隣にいた金時君がどこに行ったのかと思い彼の居場所をGPSで特定する。

「・・・ったく、余裕ぶっこいて一番に捕まってるよ・・」
半ば呆れ気味の金時君はなぜかスタート地点である、
渋谷109ビル前にいた。
そして彼の隣には眠気眼の倖君が座っていた。

「ふわぁぁっ・・おかしいですよねぇ、ここから一歩も動かず寝ていた私より先に捕まるんですから・・。下手にテンション挙げても私がやればただの挙動不審みたくなりますし・・現に彼は捕まるし・・」
私もそろそろ・・。と言って倖君は立ち上がり、胸元のポケットから携帯式の音楽プレーヤーを取り出して、イヤホンを耳に付けた。
「音楽聞きながら歩いてると、鬼側の方が背後とかから来ても気付けませんよ?」と金時君は言ってみるもの、何の気なしに倖君はその言葉をさらりとかわして「大丈夫ですよ。」と微笑んだ。

「長時間眠ると、私は精神が非常に落ち着いた状態になるんです。どんな人混みでも小さな音1つ聞き逃さないぐらい・・ね。
なので今は最も落ち着いている状態なので、もし背後から来られても背中によぎる違和感で分かるんですよ。」
怪しげな笑みを浮かべながら、人混みへと姿を消していった倖君を見つめながら金時君はつぶやく。

「・・・違和感か・・・・確かにあの人達なら相当なんだろうな」
苦笑しながら金時君も立ち上がる。
「まったく・・ここの白泉関係者は変わった人たちばかりだ・・・・・
俺も飽きが来なくて充実しますねぇ。」
彼もズボンのポケットから小さめのボトルを取り出した。
・・・麦茶だ、あれ。
その麦茶を一気に飲み干すと「充電完了っ!」と言い走り去っていく。

「どうやら彼もまだ捕まりそうにないね・・・」
ボクはカ○ピ○のキャップを開けてグラスに注ぐ。
「そろそろ、一緒に乾杯できるオトモダチが来るかな?」
右手にかかげたグラスは、窓から差し込む真夏の日差しに照らされて輝いた。すると音もなく静かに事務室のドアが開いた。

「白さん・・思いっきりくつろいでたんですね。」
タオルで汗を拭いながら、先程捕まったジュンキ君が入って来た。
ボクの隣のパイプ椅子に腰かけるとモニターを覗く。
「へええっ!このモニターで俺らを見てたわけですね!!」
「そうだ。中々のものだろう?律君から拝借させてもらったんだ。」
「あ、確かに。ディスプレイの一番下にアルファベットで「ORIHARA」って書いてますね・・・」
としみじみ関心しているジュンキ君をよそに、ウキャーッ!という叫び声のようなものが響いて来た。
何だ?というように少し怪訝そうな表情を浮かべたジュンキ君と一緒に発信源のモニターを確認した。

「こ・・このカブラペン!480円ですっ!!お・・恐るべし百貨店」
「何の!!こっちのケント紙も100枚入りで520円ですっ!」
「「凄く安いぃぃぃぃっぃぃぃぃぃぃっぃ!!!!!!!!!」」

「・・・完全に我と目的忘れて趣味・・いや仕事?に没頭してますね」
「そんな事は分かっている・・・彼女二人を別行動にさせておくべきだったな・・・己の不甲斐なさには呆れていしまいそうだ。」
「次は池袋のアニ○イ○に行きましょう!!そろそろSファンの発売日なんですよぉっ!!」

プチッ・・・と何かが切れる音がした。
ボクは瞬時に立ちあがって携帯の通話ボタンを押す。
険悪な表情といったところか、ジュンキ君が青ざめる。


「ボクのひまつぶしに参加しろぉぉぉっぉぉぉ!!!!!!!」