コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白泉荘のひまつぶし(鬼ゴッコ開始しました♪ ( No.70 )
- 日時: 2011/07/30 19:57
- 名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
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「眠・・・・・・」
空になったサイダーの瓶がテーブルの上に無造作に散らばっていたテーブルに突っ伏していた彼女は目を擦る。
一体何本飲んだんだ?ってか、1人に絞らなくても人数分サイダーあんじゃん・・・(泣
あ、ども。眠たそうな管理人の白さんに代わって今回は有山ジュンキがナレーションを「それっぽく」お送りします。
中曽根さんを綺麗に振り切った梓はほんのり色づいた頬を隠すように俯いたまま歩いていた・・・って、えぇ!!
色づいてる!?あの・・無愛想無表情ガールの梓が!!照れっ・・照れている!!え、何で!アイツなのか。中曽根さんか!?
「何でだよぉぉぉぉ!!!!!中曽根ぇぇぇ!!!!」
「るっさいぞ!ジュンキ君!!場所を控えろ、場所を!!」
「あ、すいません・・・」
白さんの喝で我に返った俺はもう1度モニターを確認する。
あ、戻ってる・・・?梓は何事も無かったのようにスタスタと早い足取りで街中を歩いている。
「気のせい・・・なのか?」
すると梓はジャケットから携帯を取り出して誰かに電話を掛けているようだ。
すると、「今日の晩御飯は〜♪オカズはなんだろ〜♪」
?俺の携帯が鳴っている。「はい、もしもし・・・」
「何が気のせいなんだ・・・・ジュンキ。」
「はひっ!?」思考をよまれているっ!!しかもこんな遠距離状態で・・・もはやこれはテレパシーレベル・・・
えーおほんっ!!携帯を右手で震わせたまま、ジュンキ君が慌てふためいていたのでここからはまたボクに戻る。
ったく、もういつのまにか夜の19時。真夏とはいえそろそろ陽が沈み始めている。彼らもそろそろお腹が空いてきているだろう・・・
「ボクもそろそろ空腹がヒドイ・・おい!ジュンキ君!!」
「・・・何ですか白さん?」
「腹が減った。大至急皆の者をコチラへつれ戻せ。」
「は?」 「はぁっ・・ジュンキ君。君まさかこの有名な言葉を知らないワケじゃないだろうな?」
「腹が減っては戦はできぬ。」
「・・・知ってるのならかまわないんだが。」折角の久々の決め台詞を彼に奪われ、少し気がさしたがいいだろう。
ジッ・・・とボクの黒い眼差しに諦めがついたのか、ジュンキ君はだまって携帯を開いてメールを打ち始める。
しばらくしてジュンキ君が「あ・・・」と何かを思い出したように顔をあげる。
「律さんを含む護衛隊の人のアドは俺知らないんで、白さんが連絡してくださいねー。」 「あぁ・・了解した。」
白泉荘の住民達は空腹に弱い者ばかりだ。
本文を見たとたん喜んで飛んで帰ってくるだろう。
「そうだジュンキ君、本文に付け加えてくれ。『第1ステージお疲れ様』だと。」 「!・・・1日目これで終わりなんですか?」
俺だけかよぉ・・と、ジュンキ君は肩を落としたが、しぶしぶまた携帯に視線を戻した。
Date 8/7 19:13
宛 折原 律[複]
Sub 夕食だ______________________________________________________________
鬼側の務め御苦労だった。
さて、現段階では捕まったのはジュンキ君のみ・・・
だが君も慣れない事に疲れているのではないだろうか?
陽も沈んできた。これで第1ステージは終了とする。
なので今からは普通の折原律として白泉荘に戻ってきてくれたまえ。
庭で1時の休息をとっていただき、明日に備えてもらう。
今夜はバーベキューだ。
日頃の跡継ぎというプレッシャーもこの時だけでも忘れて皆で存分に楽しもうとしようじゃないか。
君の好きなマシュマロも用意してある。
白泉マル
─END─
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律君はボクから来たメールを呼んでいた。
彼女はしばらくして携帯を閉じてクスリと治微笑み呟く。
「白泉さん・・・やっぱり・・・・
私の王子様ですっ♪