コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 悪天! ( No.4 )
日時: 2011/04/01 22:30
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)

 「考え中」
「じゃあちらし寿司作って!」

 え、オーダー製っすか。いや別に良いけども。むしろ作るのわざわざ考えなくていいから良いんだけど。
 服を掴んで、明るい笑顔を見せて甘えてくる白月さん。ちらし寿司ってキッチンに材料あったっけな……むしろちらし寿司とか大体四人用のとかしか無いから買わないんだけど。
 と、心の中で愚痴を呟きつつ、キッチンを探る。うはあやっぱりないよ。まあその前に食べないんだけど。
 と、なれば買い出しに行くしかないんだよな。こいつらを家に置いて出る? 心配極まりないわ。でも羽根だしなあ。羽根だからなあ。どっちにしろ不安が湧き上がってくる。絶体絶命!
 
 「じゃあ、買い物行って来るんで、待ってて下さい」
「私も行きたいおにいたんっ!」
「どっか行くならオレも連れてけよー」

勝手にソファに座って勝手にテレビを見ていた黒鈴さんも、こっちを振り向いて言った。 
 えー。困るー。とか言っても聞かないんだろうなー。逆に黒鈴さんには罵られそうだ。と、考えても意味なっしんぐ。おにいたんは君らのおかげでコスプレ好きとか言うデマを流されたくないんだよ。

 「君ら、その羽根仕舞えるの?」
「仕舞えないよー?」

「何か問題でもあるのー?」と言いたげに白月さんは首を傾げる。
 いやー問題アリアリっすよ、そりゃあ、ねぇ? 羽根仕舞えないんなら外に出たら大騒ぎだよ。そんでもって隣に居る俺がデマを流されて冷たい目で見られる。やだよそんなスクールライフ。

 「黒鈴さんも仕舞えないよねー」

頬の筋肉を使ってHAHAHA! と笑いながら黒鈴さんに一応問う。いやまあそんな愉快に笑ってはないけどね。棒読みに近いんだけどね、俺そこまで演技力ないし。

 「仕舞うって、何の事だよ」
「えーと、その背中の羽根」
「仕舞えるけど?」

悪魔に仕舞えて天使に仕舞えないってそんな事あるのかよ。